地味なSBに見えてもセレソンの“リーダー格” 9試合にフル出場する堅実な番人

ブラジル代表の主力であり続けるダニーロ photo/Getty Images

クラブと代表の両方で評価される存在

2010年代のブラジル代表では、マイコンやダニエウ・アウベスといった超攻撃的な右サイドバックがいた。彼らはスタープレイヤーであり、ブラジルらしいサイドバックと言えよう。

彼らに比べると地味だが、今のブラジル代表で右サイドバックを務めるキープレイヤーも忘れてはならない。代表監督チッチより全幅の信頼を得ているのは、ユヴェントスに所属するダニーロだ。

ブラジルはすでにワールドカップ・カタール大会出場を決めているが、ここまで南米予選12試合でダニーロは9試合にフル出場している。全体では11試合に出場して0得点1アシストと地味な成績だが、バランス能力に優れているとチッチより評価されているのだろう。
伊『Gazzetta dello Sport』もその献身的な姿勢を高く評価する。これまでFCポルト、レアル・マドリード、マンチェスター・シティ、ユヴェントスと4つのリーグで優勝を経験しており、地味な存在ながら優勝請負人的な側面も持っている。

得点やアシストを量産しているわけではないが、各クラブで指揮官の信頼を掴んでいたのは見事だ。サイドバックに加え、3バックのセンターバックを務めることもできる。確実性の高いプレイを選択してくれることから計算が立ちやすく、その点が今のセレソンでも評価されているのだろう。

ダニーロも高い確率でカタール大会のメンバーに入ってくるはず。南米予選でも絶大なる信頼を得ており、クラブと代表の両方で理想的なキャリアを送っている選手と言えるだろう。

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