ファーディナンド&ビディッチ、テリー&カルバーリョに続け “11戦4失点”のチェルシーが堅すぎる

チェルシーの安定感は国内屈指 photo/Getty Images

今季の守備は特別

プレミアリーグ開幕から11試合を戦い、4失点。今のチェルシーは驚くほど守備が堅い。

11試合で4失点とはどれだけ凄いのか。プレミアの歴史では、過去に同じスタートダッシュを切ったチームがいくつかあった。

まずは2007-08シーズンのマンチェスター・ユナイテッドだ。
リオ・ファーディナンド、ネマニャ・ビディッチ、ウェズ・ブラウン、パトリス・エヴラら守備陣を軸に、今のチェルシーとまったく同じ11戦4失点と見事なスタートを切った。開幕直後の3試合こそ2分1敗だったが、そこからは安定した戦いでリーグ制覇。

さらにこのシーズンはウェイン・ルーニー、クリスティアーノ・ロナウドらを擁してチャンピオンズリーグも制している。マンUにとっては特別なシーズンで、攻守両面で穴がなかった。

ファーディナンド&ビディッチもプレミアの歴史に残る名コンビ photo/Getty Images

今季のチェルシーは伝説の15失点に届くか

続いては2018-19シーズンのマンチェスター・シティだ。こちらはまだ記憶に新しい。

当時のマンCも同じく開幕11戦で4失点に抑えており、最終的には95得点23失点と見事な成績で優勝。マンCの場合はポゼッションして相手を押し込む時間も長く、他クラブとは少々タイプの異なる堅守と言えるか。

そして最後に忘れてはならない2004-05シーズンのチェルシーだ。

ジョゼ・モウリーニョに率いられた当時のチームは、プレミアリーグ最少失点記録となる15失点でリーグ制覇を達成。GKペトル・チェフ、DFジョン・テリー、リカルド・カルバーリョ、MFクロード・マケレレらが安定した守備網を築き、サッカー史に残る堅守軍団となった。

当時のチェルシーは開幕11試合で3失点。今季のチームはそれに近い数字を残せている。

現在のチェルシーには是非とも2004-05シーズンのチームを超えてほしいところだが、鉄壁の守備を継続できるのか。2018-19シーズンのマンCにも同じ期待がかけられていたが、やや中盤以降にペースダウンしてしまったところがある。

今季のチェルシーはどこまで勢いが続くのか。試合によっては危ないシーンが頻発しているところが気になるが、ここまでは歴史的なスタートだ。

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