エヴァートンに余裕はない 構想外となっているMFにもチャンスはあるのか

出場する機会は訪れるか photo/Getty Images

ハメスはベニテス監督体制下で起用されず

昨季はカルロ・アンチェロッティ監督の下、チームの主軸として活躍したエヴァートンのハメス・ロドリゲス。しかし恩師のレアル・マドリードへの就任が決定すると、ラファエル・ベニテス新監督がチームに就任しハメスの状況は一変した。

レアル・マドリードやバイエルン・ミュンヘンでもともにプレイしたアンチェロッティ監督とともにエヴァートンへとやってきた昨季のハメス。チームの中心として活躍すると、序盤戦ではプレミアリーグ首位にも立つなど大きく飛躍する。最終的には10位で終わるものの、自身も23試合で6得点4アシストと活躍した。

しかし今季からラファエル・ベニテス監督がエヴァートンへと就任。レアル時代にもアンチェロッティからベニテスへの交代によって出場機会に恵まれなかったハメスは、今季もチームで構想外になっており、出場はおろかベンチ入りすらできない状態となってしまった。

状況がそうなってしまってはハメスも移籍を検討せざるを得ないだろう。今夏では古巣のポルトやニューカッスルなどが噂に挙がっていたものの、実現には至っていない。

現実的には1月の移籍市場が開いたタイミングでの移籍となるだろう。特にニューカッスルは、今夏スティーブ・ブルース監督が獲得を希望していたとスペイン紙『Marca』でも伝えられており、冬の移籍市場でも再び関心を示す可能性は十分あるだろう。

また現在2勝1分と上々の滑り出しを見せているエヴァートンだが、[4-2-3-1]でトップ下に起用されているデマレイ・グレイやリシャルリソンはアタッカーの選手であり、チャンスメイクを行なうプレイヤーが不在。そうなればトップ下のポジションはハメスが適任だろう。現在のシステムであれば、同選手もスタメンに割って入る余地はあるはずだ。

レアルでは豊富な資金力とタレントを抱えていたため、ハメスを起用しなくても問題はなかったかもしれない。しかしエヴァートンでは状況が違う。今後もし勝利から遠ざかってしまったとき、ベニテス監督がハメスにどのような対応を行なうのか注目していきたい。

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