ナポリはビッグマッチに弱い? 闘将ガットゥーゾが指摘する問題点

タッチライン際から指示を飛ばすガットゥーゾ監督 photo/Getty Images

ビッグマッチでの「姿勢」や「メンタル面」

ナポリの指揮官を務めるジェンナーロ・ガットゥーゾ監督が、現在のチームに足らないものを明かした。

ガットゥーゾ体制2年目を迎えた今季、セリエA7位で終わった昨季の汚名返上を狙うナポリ。ユヴェントス戦(第3節)で不戦敗を喫し、さらにその一戦で勝ち点「1」を剥奪される珍事もあったが、7試合を消化した時点で5勝2敗の3位(勝ち点「14」)と、まずまずのスタートを切った。奪ったゴールが「15」に対して、奪われたゴールはわずかに「4」と、攻守ともに充実した序盤戦となっている。

そんな中で迎えた大一番。ナポリは22日に行われた第8節で、首位に立つACミランをホームへ迎え入れた。白星を手にすることができればミランと勝ち点で並ぶこともあり、ナポリにとっては是が非でも勝ち点「3」が欲しい一戦だ。しかし、ズラタン・イブラヒモビッチに2ゴールを許すなど、90分間で3つのゴールを許し1-3の敗戦。ミランよりも4本多い19本ものシュートを放ち、ボール支配率も6割を超えたが、ナポリは首位との差を縮めることができなかった。
古巣相手に痛恨の敗戦を喫したナポリのガットゥーゾ監督は試合後、伊『sky sport』のインタビューでビッグマッチでの弱さを指摘。「私はチームで最も責任を負うべき人物だ。特定の試合において、チームに正しいアプローチをさせることができていない。我々はレベルを上げる必要があるが、これは私の問題だ」としながらも、チームのビッグマッチにおける「姿勢」や「メンタル面」について、次のようなチームの問題点を口にしている。

「試合でこれほど多くのチャンスを生み出しているのにもかかわらず、それが結果につながらないのは偶然ではない。我々は自分たちがしていることに集中し、仕事を成し遂げなければならない。これが主な問題だ。我々には何が欠けているのか、何ができていないのか、どんなことがマイナスとなっているのか、ものすごく考えているよ」

「不運なんかではない。技術とクオリティが十分ではないので、我々は正しい決意を持って、こういった試合には臨まなければいけないということなんだ。この点について、私は何ヶ月も話してきた。私は好きではない姿勢を見させられて傷ついている」

現役時代には、闘志あふれるプレイで多くのサッカーファンを魅了してきたガットゥーゾ監督。指導者になってからもやはりハートは熱い。この闘将は、ナポリに勝者のメンタリティを植え付け、飛躍させることができるのか。

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