ネイマール依存、ワールドクラスのGK不在、攻撃偏重、セットプレイ スター軍団PSGの”弱点”とは

レアルはPSGをどう攻略する? photo/Getty Images

レアルが狙うべきポイント

現在チャンピオンズリーグを連覇しているレアル・マドリードは、2月よりスタートする決勝トーナメント1回戦でパリ・サンジェルマンと対戦する。今季のベスト16屈指の好カードであり、レアルにとっては非常に危険な相手だ。今季の状態を考えるとPSG優位と見ているサッカーファンも多いだろう。

しかし、PSGにも弱点は存在する。そう主張するのはスペイン『MARCA』だ。PSGにも弱点があり、そこを突けとレアルにメッセージを送っている。

まず1つ目は、ワールドクラスのGKが欠けていることだ。アルフォンソ・アレオラ、ケビン・トラップもワールドクラスの選手とは言えず、今季ゴールマウスを任されているアレオラのセービング率はリーグ・アンの中で12番目と中途半端な数字となっている。同メディアはPSGがジャンルイジ・ドンナルンマやアトレティコ・マドリードのヤン・オブラクに興味を示すのも無理はないと伝えており、GKの質は今回の対戦に大きく関わってくるだろう。
2つ目はセットプレイの脆さだ。PSGは今季リーグ戦で17の失点を喫しているが、そのうち10失点がセットプレイによるものだ。レアルも今季はセットプレイからの得点が増えていないものの、質の高いボールを蹴るトニ・クロース、高さのあるクリスティアーノ・ロナウドやラファエル・ヴァラン、セルヒオ・ラモス、ガレス・ベイルなど危険な駒は揃っている。

3つ目はネイマール依存だ。PSGではキリアム・ムバッペやエディンソン・カバーニも得点を挙げているが、同メディアはネイマール依存が激しいと分析しており、ネイマールの状態に大きく左右されるチームと捉えている。レアルがネイマール対策を講じることができれば、強力攻撃陣を抑えることができるかもしれない。

4つ目はアンカーを務めるチアゴ・モッタの代役不在だ。ベテランのモッタは中盤の底でゲームを落ち着かせることのできる選手だが、現在は怪我で離脱している。代役にはジオバニ・ロ・チェルソを起用しているが、同メディアはCLの舞台でモッタの代わりを務められる水準には達していないと見ている。モッタが万全のコンディションを整えることができなければ、レアルにとってはチャンスかもしれない。

最後に、チームのバランスだ。PSGは国内リーグでは圧倒的な存在であり、とにかく攻撃で相手をねじ伏せるサッカーを見せている。そのため、ネイマール、ムバッペ、カバーニの3トップはもちろん、ダニエウ・アウベスとライヴィン・クルザワのサイドバックも超攻撃的だ。同メディアは攻撃に比重が偏りすぎていると見ており、バランスを欠いていることも弱点の1つと捉えている。どこかBBCの同時起用にこだわっていた頃のレアルと似ているが、PSGがCL仕様のスタイルを見つけることができるかは大きなポイントだ。

同メディアはPSGにも弱点は多々あると考えているようだが、レアルはこれらの条件を活かせるのだろうか。

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