今季のミラン迷走はモンテッラに原因があるのか モントリーヴォ「システムを変えようとしたのが間違い」

ミラン指揮官を解任されたモンテッラ photo/Getty Images

シーズンへの準備が曖昧になったことを嘆く

セリエA第20節を終えた時点で11位。今季開幕前の期待度から考えると、ミランの現状は信じられないものがある。昨夏の大型補強も成果が出ず、すでに指揮官もヴィンチェンツォ・モンテッラからジェンナーロ・ガットゥーゾに交代している。

いったいミランはどこで間違えてしまったのか。ミランを支えるベテランMFリッカルド・モントリーヴォは、すでに解任されたモンテッラのアプローチにミスがあったと考えているようだ。伊『Corriere della Sera』によると、モンテッラはプレシーズンで試していたものとは違うシステムを採用したことに問題があると感じているようで、シーズン前にしっかりと準備できていなかったことが苦戦の原因と分析している。

「誰もここまで苦戦すると予想していなかっただろうね。僕たちはシーズンへの準備ができていなかった。もっと簡単なものかと思っていたけど、基盤がなかったんだ。モンテッラは僕たちのアイデンティティを変えたがっていた。だけどシステムを変えようとしたところに間違いがあったと思う。プレシーズンでは異なるシステムでプレイしていたからね。僕たちは自信を失ってしまった」
モンテッラはフィオレンティーナでも3バックを使用する機会があったが、ミランは昨夏にユヴェントスからDFレオナルド・ボヌッチを獲得している。ユヴェントスとイタリア代表で3バックに慣れているボヌッチを獲得したことで、モンテッラも3バックこそ正解と考えたのかもしれない。モントリーヴォはそれが誤りだったと考えているようだが、モンテッラはチームの舵取りを間違えてしまったのか。シーズン途中にそれを正しい方向へ戻すことは至難の業だ。

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