冨安&サリバの離脱から“9試合で18失点”と急増 アーセナルはやはりスポルティング戦で崩れてしまったのか

スポルティングCP戦で離脱してしまった冨安 photo/Getty Images

1試合あたり2失点では勝てない

第37節ノッティンガム・フォレスト戦に0-1で敗れ、マンチェスター・シティに優勝を渡してしまったアーセナル。今季は序盤から首位をひた走り、一時は19季ぶりの優勝も期待されたものの、結局は2位が確定。大きな成長を手にしながらも、明確な課題も突きつけられるシーズンとなった。

終盤に調子を崩してしまったアーセナル。ターニングポイントとなるのは、ELラウンド16・2ndレグ・スポルティングCP戦かもしれない。この試合でアーセナルは先発したDF冨安健洋、DFウィリアム・サリバの両名を同時に負傷で失うアクシデントに見舞われた。これで右サイドバックにはベン・ホワイトを固定することになり、サリバの穴をロブ・ホールディングとヤクブ・キヴィオルで埋めることを余儀なくされた。

この試合を境にみてみると、アーセナルの失点数は急増していることがわかる。年明けからの11試合では11失点だったが、3月19日の第28節クリスタル・パレス戦以降は9試合で18失点。その間、クリーンシートはニューカッスル戦のわずか1回だ。年明けから第27節フラム戦までは11試合で11失点となっており、明らかに冨安とサリバの離脱で安定感を失ってしまっている。
点を取り切れない攻撃陣にも責任はあるが、やはり1試合あたり2失点しているようでは成績が伸びるはずがない。両選手の離脱前は後半に冨安を投入してマンマークを強化する、ホールディングを投入してスペースを消し5バックで逃げ切るなど、今季の5枚の交代枠をフル活用した守備戦術も見られたのだが、怪我人の続出によってそんな戦い方もできなくなってしまった。

冨安は来季クリスマス頃まで離脱するのではとの報道もある。今季はプレミアでも屈指の守備陣容を揃えたはずのアーセナルだったが、リーグタイトルを手にするためにはまだまだ強化が必要なのかもしれない。

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