インテルの激しさならCL決勝でも戦える? 電光石火でミランを沈めた勢いには名将も「決勝の相手がどこでも……」

1stレグでミランに勝利したインテル photo/Getty Images

シティ、レアルとも互角に戦えるか

まだ2ndレグの戦いが残っているが、注目されたチャンピオンズリーグ準決勝のミラノ・ダービーはインテルが2-0で1stレグを制した。

一応はインテルがアウェイ側で戦っており、その1stレグで2-0のシャットアウトを実現できたのは大きい。何より試合開始直後からのロケットスタートが見事で、怒涛の勢いでミランを呑み込んだ。

名将ファビオ・カペッロ氏も前半の戦いぶりを絶賛しており、インテルのインテンシティは見事だった。
「私がインザーギなら、前半のパフォーマンスを絶賛するよ。彼らは上手くボールを回し、ゴールを決めた。後半は少しペースダウンしたけどね。もしインテルがこのインテンシティでプレイするなら、決勝の対戦相手がどこであっても問題を引き起こす可能性がある」(『Sky Sport』より)。

準決勝もう1つのカードではレアル・マドリードとマンチェスター・シティが超ハイレベルな戦いを見せ、1stレグは1-1のドローで決着している。

当たり前だが、ミランVSインテルの勝者は決勝でレアルかマンCのどちらかと対戦しなければならない。評価が高いのはレアル、マンCの方で、両者の準決勝を事実上の決勝と考えるサッカーファンも少なくない。

このままインテルが決勝へ進んだ場合、ゲームを相手に支配される可能性も十分に考えられる。我慢の時間が長くなるはずで、その際にミラン戦で見せたインテンシティは大きな武器となる。

ミラン戦のように高いテンションでゲームに入ることができれば、一発勝負でレアル、マンCを撃破することも可能だ。ミラン戦1stレグはその可能性を感じさせる戦いで、インテルの激しさに驚いた人もいるだろう。

CL決勝トーナメントではベンフィカ戦の準々決勝2ndレグしか失点していないのも心強い(3-3)。ベスト16はFCポルトを2試合とも無得点に封じ、今回のミラン戦1stレグも相手を完璧に抑え込んだ。

激しい守備から攻撃へ。2ndレグ、そしてその先にある決勝でもそれを継続できれば面白いが、ジョゼ・モウリーニョ体制の2009-10シーズン以来となるCL制覇は実現するか。

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