トッテナム会長との取引は“悪夢” 苦い記憶があるマンUはケインよりオシムヘン、ヴラホビッチの獲得を優先する?

今季もトッテナムの攻撃を牽引しているケイン photo/Getty Images

必要性が高いストライカーの補強

FWマーカス・ラッシュフォードとのイングランド代表ホットライン開通とはならないか。マンチェスター・ユナイテッドはトッテナムのFWハリー・ケインの獲得に動かず、他のセンターフォワードを狙いにいく可能性があるようだ。

現在、FWアントニー・マルシャルとFWボウト・ベグホルストの2人がメインのCFとして考えられるマンU。しかし、マルシャルは負傷離脱が多いため戦力として計算できる状況になく、ベグホルストは今季終了までのローン移籍。貢献度の高さを考えればベグホルストの完全移籍に向けマンUが動く可能性もあるが、できることなら彼以上のCFも確保したいところだろう。

そこで新戦力候補の1人として挙がっているのが、2024年夏にトッテナムとの契約が切れるケインだ。29歳となった彼は今季もトッテナムの中心として活躍しており、ここまで公式戦22ゴールを記録。世界中のどのクラブも欲しがる万能型ストライカーであり、CF不足のマンUにとってはまさにうってつけの選手と言える。
しかし、米『ESPN』はマンUがケイン争奪戦から手を引き、ナポリのFWヴィクター・オシムヘンやユヴェントスのFWドゥシャン・ヴラホビッチに焦点を定めるかもしれないと伝えている。その背景にはトッテナムのダニエル・レヴィ会長の存在があるようだ。

マンUは2008年にトッテナムからFWディミタール・ベルバトフを獲得しているが、同メディアによると、当時としてはかなり高額な3075万ポンド(約50億円)という移籍金を彼の獲得に要している。レヴィ会長は「移籍金が“3”から始まらない限り取引はしない」というスタンスを頑なにとっていたようで、何ヵ月にも及んだ交渉は移籍市場閉幕まであと数分というところでようやく成立。当時の指揮官アレックス・ファーガソン氏や当時のCEOデイヴィッド・ギル氏は二度とレヴィ会長と取引をしないと誓ったそうだ。

当然今回もレヴィ会長がそうやすやすとケインを手放すはずはなく、彼の獲得実現には多大な資金と労力が必要になるだろう。それだけの代償を払ってでも獲得する価値のある選手ではあるが、最終的にマンUはどのような判断を下すのか。

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