冨安が“左SB”で先発したリヴァプール戦 本職ティアニーは「ガッカリした」と落胆の色を隠せず

リヴァプール戦はベンチスタートとなったティアニー photo/Getty Images

ティアニーに依存しなくなった今季アーセナルの左SB

10日に行われたリヴァプールとの大一番を3-2で制したアーセナル。この試合で途中出場となったDFキーラン・ティアニーは、先発出場できなかったことを嘆いている。
 
今季はDFオレクサンドル・ジンチェンコの加入もあって、ここまでリーグ戦の先発出場数が3試合に留まっているティアニー。リヴァプール戦は負傷の影響でジンチェンコがメンバー外となったものの、ミケル・アルテタ監督は右サイドバックを主戦場としているDF冨安健洋を左サイドバックのスタメンで起用した。
 
英『Daily Mail』によれば、ティアニーは7日に行われたヨーロッパリーグのボデ/グリムト戦で途中交代したことが、リヴァプール戦先発の布石だと考えていた模様。英『Football Daily』のインタビューでそれを明かしており、思いの丈もぶつけている。
 
「木曜日の試合(ボデ/グリムト戦)で交代させられたのは、もしかしたら日曜日(リヴァプール戦)に備えてのことかもしれないと思っていた。そしてその時は、彼(アルテタ監督)のプランにそれがあったかもしれない」
 
「そして試合の前日、『君のパフォーマンスの問題じゃない。これは私がやりたい戦術的な変更だ』と彼は言った」
 
「ガッカリしたよ。怒るつもりはないし、頑張らないつもりもない。でもできる限りプレイしたいから、ガッカリしたのは事実だ。特にビッグマッチではプレイしたいし、その雰囲気を味わいたいからね」
 
「だけど僕が言えることは何もない。僕たちは勝ったし、冨安は素晴らしいプレイをした。ゲームプランもうまくいった。『右SBをこっち(左SB)で起用しよう』なんて考える監督はそうそういない。でも彼(アルテタ監督)はそれをやって、うまくいったんだ」
 
今季のアーセナルはティアニー、ジンチェンコ、場合によっては冨安と左SBの選択肢が豊富であり、このように割を食ってしまう選手が出てきてしまうのも仕方がないことではある。贅沢な悩みではあるが、戦力層が厚くなったからこそ、アルテタ監督のマネジメント能力が問われるだろう。

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