ラッシュフォードはもっとCFに適応しなければ生き残れない? アントニー、ガクポの加入で熾烈になるマンUウイング争い

ウイングのポジション争いは激しくなりそうだ photo/Getty Images

基本的には左WGの選手として考えられるラッシュフォード

先日のリヴァプール戦で決勝点を挙げ、マンチェスター・ユナイテッドの開幕3連敗阻止に大きく貢献したFWマーカス・ラッシュフォード。しかし、残り1週間を切った移籍市場での動き次第では、これまで以上にCFへの適応が求められる可能性もありそうだ。

現在マンUは、アヤックスのFWアントニーやPSVアイントホーフェンのFWコーディ・ガクポといった選手の獲得が噂されており、どちらかがチームに加われば、ウイングのポジション争いは熾烈になる。現状、左WGの一番手はラッシュフォード、右WGの一番手はFWジェイドン・サンチョと見られるが、サンチョが左右どちらのサイドにも対応できることを踏まえれば、より立場が危ういのはラッシュフォードと言えるだろう。

その一方、マンUのCFはFWクリスティアーノ・ロナウドとFWアントニー・マルシャルくらいとなっており、ロナウドは今夏の去就が危ぶまれている。マルシャルが負傷離脱していた開幕2戦は、MFクリスティアン・エリクセンの偽9番起用や、コンディションの不安なロナウドの起用で対応していたものの、得られたのはオウンゴールによる1点のみだった。

英『Manchester Evening News』は、もしロナウドが移籍することになり、彼の後任を獲得できなかった場合、ラッシュフォードはもっと頻繁にCFを務める覚悟をしなければならないだろうと指摘。それと同時に、2020-21シーズン開幕以降にラッシュフォードが決めた27ゴールのうち、8ゴールはCFとしてプレイした時のものであり、ほぼ3分の1にあたるというデータも紹介している。

今季からマンUの指揮官に就任したエリック・テン・ハーグ監督も、プレシーズンからラッシュフォードのCF起用を何度か試しており、リヴァプール戦では彼が1トップとしてスタメン出場を果たしている。それでもラッシュフォードは、後半からマルシャルが1トップに入ったことによって左WGへと移り、カウンターから1ゴールをゲット。やはり現状、彼のベストポジションは左WGと言えるだろう。

ラッシュフォードがCFとしてこれまで以上に適応し、より多くのゴールを決められるようになれば万事解決だが、すぐにそうとはならないだろう。CFとしてもプレイできるガクポを獲得した場合は、ラッシュフォードがそのまま左WGを務めることも考えられるが、もう一人の候補であるアントニーの獲得に成功した場合、テン・ハーグ監督はラッシュフォードをどのように扱うのか。

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