総額200万ユーロで来た男の“14ゴール” 35歳ジルーがミランにもたらしたスクデット

ミランの優勝に貢献したジルー photo/Getty Images

予想を超える大活躍

もっと若くて将来性あるストライカーを獲得した方がいいのではないか。昨夏ミランがチェルシーからFWオリヴィエ・ジルーを迎えたとき、そんな思いを抱いたサポーターもいたのではないか。チームにはすでに40歳のズラタン・イブラヒモビッチがおり、ジルーも35歳と大ベテランだ。確かに将来性ある補強とは言い難い。

しかし、ジルーはチームをスクデットへ導く原動力となった。今季全コンペティション合わせると、ジルーが挙げた得点数は14に達する。これは成長著しい22歳のラファエル・レオンと並びチームトップだ。

しかもレオンが3201分間プレイしているのに対し、ジルーは2520分間のプレイに留まる。ポジションが違うとはいえ、効率ではジルーの方が上なのだ。
ミランがジルー獲得に費やした移籍金は、総額200万ユーロとされる。当初は経験値をプラスしてくれるベテランFWくらいにしか考えられていなかったかもしれないが、ジルーはすぐにエース級の存在となった。この補強はフロントの大ファインプレイと言えよう。

フランスのモンペリエ、その後のアーセナル、チェルシー、今回のミランと、向かったクラブで順調にタイトルを獲得している点も興味深い。どのクラブでも確かな結果を残し、タイトル獲得に貢献してきたのだ。

フランス代表ではカリム・ベンゼマが復帰したこともあり、影は薄くなった。しかし実力に大きな衰えはなく、今も代表でプレイできるレベルだ。改めてジルーの実力を称賛する必要がありそうだ。

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