“僕たちならできる”を実現させた驚異の番狂わせ 強者バイエルンをビジャレアルの高い意識が上回った

勝負を決めるゴールをアシストした photo/Getty Images

チュクウェゼのゴールで勝ち抜けを決める

UEFAチャンピオンズリーグの準々決勝でバイエルンと対戦したビジャレアルは、2試合合計2-1と勝利し、16年ぶりのベスト4進出を決めた。まさかの“ジャイアントキリング”となった今試合だが、ビジャレアルの選手たちの高い勝利への意識が最高の結果を呼び込んだのだろう。

1点をリードして迎えた2ndレグで、ビジャレアルは52分にロベルト・レヴァンドフスキにゴールを許す苦しい展開に。ホームの声援を受け勢いに乗るバイエルンは攻勢を続けるものの、しかし追加点は奪えない。すると88分にカウンターからサムエル・チュクウェゼがゴールを決め、2試合合計で再びリードし、試合はこのまま終了した。

諦めずに粘り強く守り、チャンスを逃さなかったビジャレアルの選手たち。バイエルンを倒すという高い意識が感じられた試合だった。試合後のインタビューでアシストを決めたジェラール・モレノは「バイエルンと対戦することが決まってから、僕たちは“僕たちならできる”と言い聞かせてきた。その信念とチームの戦い方が、それを達成させてくれたよ」と語り、バイエルンを倒すための強い想いがあったことを明かした。

2005-06シーズン以来のCLベスト4となったビジャレアル。当時も準々決勝で同年セリエA王者のインテルを倒して準決勝へと駒を進めている。その後は2部降格も経験したクラブだが、不屈の精神でここまで舞い戻ってきた。

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