昨季の輝きはもう戻らない? 不安定さが目立つジョン・ストーンズの苦悩

負傷でイングランド代表から離脱したジョン・ストーンズ photo/Getty images

今季は昨季と同じようには行っていない

ここまでチームを支えていたルベン・ディアスが怪我で負傷し、マンチェスター・ユナイテッドとのマンチェスター・ダービーや、スポルティングCPとのCL決勝トーナメント・ラウンド16ではアイメリック・ラポルトとジョン・ストーンズのコンビで試合に臨んでいるマンチェスター・シティ。その試合では勝利を収め、ディアス不在でも安定した守備を見せていたが、ディアスの代役としてピッチに立っていたストーンズが現在招集されているイングランド代表から離脱したようだ。

イングランドサッカー協会によれば、スイス戦で先発する予定だったが、違和感を訴え代役としてアーセナルのベン・ホワイトが出場している。その後の検査では特に異常は確認されなかったようだが、本人は痛みを感じており、大事を取ってクラブに戻ることになったとのこと。

今後の試合を確実に離脱するほどの大けがではないようだが、ディアス不在の中でストーンズも離脱となれば苦しい。代役としてはネイサン・アケがいるほど選手層は厚いが、4月2日のバーンリー戦の後は6日にアトレティコ・マドリードとのCL決勝トーナメント・ラウンド8が行われ、11日にはリヴァプールとのリーグ戦が控えている。タイトル獲得のためには落とせない試合であり、ここでディアスとストーンズを欠くのは苦しい。ディアスに関してはトレーニングに戻っているとの情報もあるが、大事な一戦で起用できるのかは分からない。

昨季、完全復活を果たしたストーンズとしてはこの怪我は残念だ。昨季はほぼ怪我なくシーズンを終えたが、それまでは怪我での離脱が多く、計算できないとしてディアスとアケの二人の実力者を獲得している。ラポルトに加え、ストーンズもおり、その中で二人も獲得するのはどちらかの選手が余剰戦力となるのではとの声もあったが、今ではそのアケが必要な状況になっている。クラブのフロントの考えが正解だったようだ。

ストーンズは怪我での離脱もあって再び評価を落としている。今季出場する試合ではまずまずなパフォーマンスを披露するが、ディアスと比較すれば守備が、ラポルトと比較すればビルドアップで物足りず、控えというのが現実だ。さらに怪我が多く、計算できないとなれば評価は上がらない。クラブとの契約は2026年までとなっており、放出は考えられないが、このまま評価を変えられないのであればスタメンに返り咲くことは難しいだろう。

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