サッリが見つめる“Newジョルジーニョ” 200万ユーロで獲得されたMFはイタリアで化けている

サッスオーロで評価を伸ばすマキシム・ロペス photo/Getty Images

サッスオーロに溢れる金の卵

FWジャンルカ・スカマッカ、ジャコモ・ラスパドーリ、MFダビデ・フラッテシなど、サッスオーロにはビッグクラブから狙われるタレントが溢れている。この3人はイタリア代表の方でも中心的な存在になっていくことが期待されているが、注目されているのは彼らだけではない。

伊『Calciomercato』によれば、ラツィオを指揮するマウリツィオ・サッリがNewジョルジーニョ候補として見ているのがサッスオーロの中盤の底に位置する24歳のフランス人MFマキシム・ロペスだ。

現在チェルシーで活躍するジョルジーニョといえば、サッリがナポリ時代にゲームメイカーとして絶対の信頼を置いていたMFだ。そのジョルジーニョと比較されているのが167cmと小柄なロペスで、昨夏にマルセイユから僅か200万ユーロで引き抜かれたMFはサッスオーロで急激に評価を伸ばしている。このあたりの目の付け所もサッスオーロは上手い。
今季ロペスはセリエAで1試合平均73.5本のパスを出しており、これはインテルのアンカーを務めるMFマルセロ・ブロゾビッチに次いでリーグで2番目に多い(ブロゾビッチは74.8本)。ロペスはパス成功率も91.1%と安定しており、サッリが新たな中盤のコンダクターとして目をつけるのも当然か。

ロペスはU-21フランス代表に選ばれていたこともあるが、24歳の今もA代表の経験はない。ライバルが多すぎるため仕方のないところはあるものの、セリエAでアピールを続ければフランス版ジョルジーニョとして代表監督の目に留まるかもしれない。サッスオーロはまさに金の卵の宝庫であり、今夏も何かと注目を集めそうだ(数字は『WhoScored』より)。

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