かつてバルサで輝いたメキシコの才能に《現役引退》の危機 所属先見つからぬ32歳の現状

メキシコ代表では10番も背負ったドス・サントス photo/Getty Images

早熟のテクニシャンに厳しい現実

かつては18歳にしてバルセロナでリーガ・エスパニョーラデビューを果たした男。しかし、それから14年半の月日が流れた現在、メキシコの才能は所属クラブを失う事態に陥っている。

その選手とは、元メキシコ代表FWジオバニ・ドス・サントス(32)だ。バルセロナ下部組織出身の同選手は、2007年にトップ昇格を果たすと初年度からリーグ戦28試合に出場して3ゴール7アシストを記録した実績を持つ。当時は彼にバルセロナの未来を担う男と大きな期待をかけていたファンも少なくなかったことだろう。

しかし、ドス・サントスが輝いた時期はそう長く続かず。2008年にトッテナムへ移籍すると、そこからの彼は鳴かず飛ばずのキャリアを送ることに。スパーズでは出場機会の獲得に苦しみ、レンタル移籍を繰り返す日々。その後はスペインやアメリカのクラブを渡り歩き、2019年夏からは母国メキシコのクラブ・アメリカへと移籍していた。
バルサでのデビューシーズンにおける活躍には目を見張るものがあったものの、気がつけば欧州サッカー界からはフェードアウトすることとなってしまったドス・サントス。そして、今夏にはクラブ・アメリカも退団。現在は所属なしの状態が続いている。メキシコ代表からも2018年ロシアW杯を最後に遠ざかっており、今の彼はすっかり周囲から“忘れられた存在”になっていると言っていい。

メキシコ『ESTO』によると、そんなドス・サントスは現時点で現役引退も視野に入れてながら活動しているとのこと。はたして、かつてバルセロナでもプレイした男はこのまま32歳の若さでスパイクを脱ぐこととなってしまうのだろうか。このまま消えてほしくはないが、ドス・サントスの未来はいかに。

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