CLで4強入りしたアヤックスから唯一のヒット? わずか100万ユーロで加入した堅実な守備者

ブライトンでプレイするフェルトマン photo/Getty Images

来季は三笘と共にプレイすることになるか

今季のアヤックスは強い。アントニー(21)やライアン・グラフェンベルフ(19)といった若手に、ステフェン・ベルハイス(29)、ドゥシャン・タディッチ(33)のようなベテランが一つのチームで融合しており、結果を残している。リーグ戦では16試合で49得点4失点と攻守共に隙がなく、CLの舞台でもグループステージ1位通過を決めるなど、圧倒的な強さを見せている。特に前述した若手選手には既にビッグクラブが興味を示しており、今季終了後には何かしらのオファーがあるだろう。

このように若手育成に長けているアヤックスだが、以前も今と同じくらい逸材揃いの時期があった。CLで4強に残った18-19シーズンだ。当時は現バルセロナのフレンキー・デ・ヨングやユヴェントスのマタイス・デ・リフトらが中心選手であり、CL決勝トーナメントではレアル・マドリードやユヴェントスを破っている。当然、中心となっていた選手にはオファーが殺到し、前述した選手以外にもドニー・ファン・デ・ベークがマンチェスター・ユナイテッドに、ハキム・ツィエクがチェルシーに移籍している。

だが、どの選手も移籍後はアヤックス時代ほどの輝きを見せられていない。ファン・デ・ベークは監督交代もあり、今後に期待だが、それまでは出場機会はほぼなく、ベンチを温めていた。唯一成功だったのは、ブライトンへ渡ったDFジョエル・フェルトマンくらいか。

2012年にプロデビューしてからアヤックス一筋だったフェルトマンは昨季からイングランドでプレイしている。センターバック、右サイドバック、右ウイングバックを高いレベルでこなせる同選手は加入初年度からグレアム・ポッター監督に重宝されていた。183cmと高さはないが、それを補うほどのスピードと対人能力の強さをもっており、ビルドアップでも安定したパス回しを見せる万能型の守備者だ。

英『Squawka』でも移籍金が約100万ユーロ(日本円にして約1億2858万円)と少額にもかかわらず、非常に堅実なプレイでブライトンに貢献していると高く評価している。

今季もブライトンを最終ラインから支えているフェルトマン。今季も既に13試合に出場しており、来季は日本代表FW三笘薫と共にプレイすることになるのだろうか。

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