新たなウェイン・ルーニーは救世主となるか 絶不調リーズ・ユナイテッドで活躍する若手たち

リーズの攻撃を活性化させたゲルハルト photo/Getty Images

主力と若手が融合すれば強力な戦力となる

昨季昇格組としてプレミアリーグを戦ったリーズ・ユナイテッド。長い間2部にいたチームだがトップカテゴリーでも自分たちの力を見せつけ、見事9位でのフィニッシュとなった。指揮官であるマルセロ・ビエルサが契約延長した今季はさらなる躍進が期待されたが、今季は1勝4分4敗で17位。降格圏内まであと一歩のところまで沈んでしまっている。

そうなったのはやはり主力の怪我が原因だろう。昨季17ゴールを挙げたパトリック・バンフォードは怪我でベンチ外が続いており、中盤の要であるカルヴィン・フィリップスもコンディション不良から試合に出られていない。更に直近のウルブズ戦ではラフィーニャが怪我でベンチに下がっている。

このように昨季チームを支えた選手がピッチに立てていないリーズだが、ビエルサ監督は若手を積極起用し、この状況の打開しようとしている。

期待されている若手だが、ウルブズ戦で光るものを見せたのはFWジョー・ゲルハルトか。昨季ウィガン・アスレティックから引き抜かれたゲルハルトは、19歳ながらイングランド代表U-21に選ばれる俊英。その実力を見たビエルサ監督は今季からトップチームで起用している。

ウルブズ戦では後半途中から9番の位置に入ると、寄せられても倒れないフィジカルを武器に前線でチャンスを創出しており、同点弾を狙うチームを奮い立たせる。バイタルエリアで前を向いたゲルハルトは巧みなテクニックを生かしたドリブルでボックス内に進入し、PKをゲット。それをロドリゴが確実に決め、19歳のゲルハルトがチームに勝ち点をもたらしている。

このようにチャンスを掴んだゲルハルトだが、ストライカーや2列目でプレイできるユーティリティ性、その風貌からマンチェスター・ユナイテッドで活躍したウェイン・ルーニーに例えられることが多い。

リーズのルーニーとして期待されているゲルハルト。彼以外にもFWクリセンシオ・サマーヴィルやMFジェイミー・シャクルトンら若手が続々とデビューしており、彼らが今の苦しい状態から脱出する希望となるか。

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