右サイドバックだけじゃない スリーライオンズの攻撃をけん引するFWの選手層

ケインを脅かす存在は出てくるのか photo/Getty Images

ケインもうかうかしていられない

EURO2020ではイタリアに敗れるも、準優勝という好成績を残したイングランド代表。全ポジションで選手が充実しており、特に右サイドバックはトレント・アレクサンダー・アーノルドが中盤で使われるほど戦力が豊富だ。

そんなスリーライオンズだが、右サイドバック以外にもポジション争いが激しいのは9番だ。現状ではハリー・ケインとドミニク・カルバート・ルーウィンが頭一つ抜けているが、最近ではオリー・ワトキンス、パトリック・バンフォードが招集されることも増えており、この4人でストライカーの枠を争っている。

しかし、代表入りを夢見るのは彼らだけではない。英『talk SPORT』ではブレントフォードのイヴァン・トニーとローマのタミー・エイブラハムを代表に推薦している。

トニーに関しては今季昇格組のブレントフォードをけん引するFWであり、ここまで2ゴールを決めている。また、ゴールだけでなくポストプレイでのサポートにも長けており、非常に万能な選手である。まだ25歳と若く今後は上位からの引き抜きも十分に考えられる。

エイブラハムも24歳と若い選手であり、19-20シーズンにはチェルシーで15ゴールを決め、ブレイクに成功している。昨季は6ゴールと二桁は逃したが、今季はイタリアの強豪ローマに活躍の場を移し、既に2ゴールを挙げるなど能力の高さを証明している。彼の強みは何といってもその190cmの高さか。この身長はスリーライオンズのFW陣でも最高であり、このサイズを生かした空中戦やポストプレイは彼の武器だ。また、この大きさからは想像のつかないスピードも兼ね備えており、今後の成長が楽しみである。

このように計6名で争われることになるイングランド代表の9番。どの選手も非常に優秀であり、ガレス・サウスゲイト監督からすれば嬉しい悩みか。

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