セリエAで暴れる赤黒軍団の脅威 “21戦無敗”継続中のミランにかかる期待

セリエAで快進撃を続けるミラン photo/Getty Images

昨季リーグ戦再開後から大暴れ

再び赤黒軍団がイタリアで覇権を握る日も近いのか。セリエAでACミランが暴れている。

今季はここまで開幕から4試合を戦って全勝。無傷の快進撃でライバルたちを一歩リードしている。誰かが欠けても、その穴を代役として出場した選手が懸命にカバーする。そんな流れもでき始めており、しばらくこの勢いは続きそうだ。

そんな快進撃が始まったのは昨季のリーグ戦再開後だ。ミランは6月12日のコッパ・イタリア準決勝ユヴェントス戦から、ここまでの21試合で1度たりとも負けていない(16勝5分)。その内容も素晴らしく、彼らはこの無敗期間を継続する中で54ゴールを決めつつ、失点はわずか18点に抑えている。1試合平均にすると、得点は「2.57」で失点は「0.86」。ミランがここまでの成績を記録するのは、なんと1964年の12月以来というのだから驚きだ。
さらに、この成績を残しているが非常に若いチームというのも興味深い。この無敗期間に出場した選手の平均年齢は23.6歳とかなり若い。38歳のFWズラタン・イブラヒモビッチが入ってこの数字というのだから、尚更のこと驚きだ。伊『calciomercato』も「欧州で最年少とも言えるのに、最年長のリーダーがいる不思議なチーム」と、この少し意外な事実に注目している。若き働き者たちを大ベテランが引き締める。この構図をミランは理想的な形で実現させていると言っていい。これも、類稀なるカリスマ性を備えるイブラヒモビッチがいるからこそなのだろう。

イタリアで久しぶりに快調な滑り出しを見せているミランだが、はたして彼らの不敗神話は一体いつまで続くのか。いつかは途切れてしまうものなのかもしれないが、冬あたりまでこの調子を継続できるならばロッソネリは本気でスクデットを狙い始めるべきだろう。

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