中村俊輔とは違うもう1人のセルティック戦士 英紙が振り返る水野晃樹の才能

セルティックでプレイした水野(右) photo/Getty Images

惜しまれるのはフィジカルの準備か

スコットランドの名門・セルティックで活躍した日本人選手といえば、MF中村俊輔だ。今でも中村はスコットランドで英雄として扱われるが、その高精度な左足から何度もサポーターを興奮させる魔法のキックを繰り出してきた。

ただ、セルティックでプレイした日本人選手は中村だけではない。中村がまだセルティックに所属していた2008年1月、将来が期待されていたアタッカーの水野晃樹が加入したのだ。2007年には日本代表デビューも果たしていたため、水野にとってはステップアップの移籍だった。

ところが、海外挑戦は甘くなかった。今回英『Daily Record』は「セルティックで忘れられている選手たちで組むイレブン」と題した特集を組んでいるのだが、その中に水野の名前も挙げられている。
水野はセルティックに2年半在籍したものの、出場試合数は12試合に留まった。サッカー人生を賭けたビッグチャレンジは、残念ながら成功とはならなかった。同メディアも水野の才能を認めているのだが、海外のスタイルに適応するのは簡単ではない。

「水野には明らかな才能があったが、スコットランドで戦うフィジカルの準備ができていなかった。12試合に出場して1得点を記録し、その後柏レイソルへと戻っている」

同メディアはこのように伝えているが、相模原SCでプレイする水野も34歳とベテランになった。若い頃の突破力は圧巻で、当時の日本人選手としては珍しいタイプのアタッカーだったと言えよう。

とはいえ、セルティックはチャンピオンズリーグにも出場する強豪だ。今のセルティックも十分に強いが、中村が所属していた当時も代表クラスの選手が揃っていた。海外挑戦第一弾のクラブとして選ぶにはレベルが高すぎたのかもしれない。

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