「イタリアのプレイオフ進出がどんどん近づいている」ノルウェーの大勝で3大会連続のプレイオフ進出が現実的になる可能性があるイタリア代表に現地紙が警告

2大会連続でW杯を逃しているイタリア代表 Photo/Getty Images

このままだと3大会連続PO進出となるイタリア代表

2026年ワールドカップ欧州予選が各地で行われているが、中でもノルウェー、イタリアがいるグループIは非常に見どころがあるグループとなっている。

過去4回のワールドカップ優勝を果たすも、2018年、2022年と直近2大会連続で出場を逃しているイタリア代表。今大会の予選でも初戦でノルウェー相手に0-3で敗れてしまい、早くもワールドカップ出場に黄色信号が灯る状況となってしまった。その後、それまで指揮していたルチアーノ・スパレッティを解任し、新たにジェンナーロ・ガットゥーゾが就任。初陣となった9月シリーズのエストニア戦では5-0で快勝。続くイスラエル戦では5-4の撃ち合いを制し、待望の勝ち点6を手に入ることに成功した。

ただ現在首位を走るノルウェーも、現地時間9日に行われたモルドバとの試合で11−1という大勝を収めた。この結果にイタリア『Gazzetta dello Sport』は「イタリアのプレイオフ進出がどんどん近づいている」という見出しを打ち、「アズーリ(イタリア代表)にとって、4戦4勝では物足りないかもしれない。イスラエルがノルウェーに勝利して初めて状況が変わるだろう」とプレイオフ進出の可能性も大いにあること、そしてイタリアと撃ち合いの試合をしたイスラエル代表に今後の期待を寄せていた。

同メディアは「プレイオフという言葉はイタリア代表を震え上がらせる」と、プレイオフの厳しさを指摘。「最後に出場したワールドカップは2014年のブラジル大会で、4年前の南アフリカ大会と同じく1次ラウンドで敗退した。ベルリンでの夜以来、ワールドカップは4回優勝したチームにとって悪夢と化した。その後の2つの大会は即座に敗退し、2018年ロシア大会は、ソルナでスウェーデンに0-1、ミラノで0-0のプレーオフで敗退した。さらに悲しいことに、2022年カタール大会はパレルモで北マケドニアに0-1で敗退した。もし勝っていたら、決勝でクリスティアーノ・ロナウド率いるポルトガルとアウェイで対戦するはずだったのだ。問題はプレイオフには絶対的な決意を持ったチームが参戦するリスクがあることだ」と言及していた。

また他のグループでドイツがスロバキアに0−2で敗れたことについて、「ドイツはアウェイでスロバキアに敗れ苦戦を強いられた。スタニスラフ・ロボトカ率いるチームはノルウェーほど圧倒的ではないものの、ナーゲルスマン監督はプレイオフに頼らざるを得ないリスクを負っている」とし、「仮にドイツが勝ち抜けた場合2位に入る可能性が高いのはスロバキアだが、こちらもあまり良いチームではない」と警告を鳴らしていた。

なお、イタリアとノルウェーの第2戦目は最終節の現地時間11月16日に行われる。イタリアとしてはこの試合がホームで行われるためメリットの面では大きいが、それまでに勝ち点を落とさないこと、そしてノルウェーがこれからの試合で勝ち点を落とした場合、チャンスが生まれるだろう。今回のモルドバとの試合で得失点差がさらに開いてしまったため、仮にこのまま共に勝ち抜けば、最終節では大量得点での勝利が必須となる。現在ノルウェーは得失点差15、イタリアは9となっている。欧州予選では各グループ首位チームが本選出場、2位のチームは3月に行われるプレイオフに進出のフォーマットとなっている。イタリアとしては、逆転1位で本戦出場を目指したいところだが果たして。

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