なぜレアルはカップ戦にこれほど強いのか 不思議な目に見えぬ力「4月はマドリードの時間」

CLでも結果を出し続けるレアル photo/Getty Images

ここぞで見せる勝負強さ

カルロ・アンチェロッティ効果もあるかもしれないが、レアル・マドリードが見せるここぞの勝負強さは驚異的だ。

今季は国内リーグの方で調子が上がらず、バルセロナに首位独走を許している。こちらは早々に決着がついてしまったところがあり、ここは来季へ立て直していくポイントになるだろう。

しかしカップ戦では別の姿を見せる。今季はバルセロナとのクラシコでも苦戦を強いられていたが、5日のスペイン国王杯・準決勝2ndレグではバルセロナを4-0のスコアで粉砕。堅守と評判のバルセロナを見事に打ち崩した。
そしてチャンピオンズリーグだ。こちらは連覇を懸けての戦いとなるが、ベスト16ではリヴァプールを2戦合計6-2で撃破。調子を落としているとはいえ、リヴァプールもタレントの揃ったチームだ。それをきっちり崩してくるのだから、その勝負強さはさすがだ。

準々決勝1stレグでも同じイングランド勢のチェルシーを2-0で撃破しており、英『BBC』は「4月。マドリードの時間だ。ビッグトーナメントが始まると、彼らは本領を発揮する」と終盤戦の勝負強さを絶賛する。

ここへきてFWカリム・ベンゼマが調子を上げてきたことも大きく、同メディアはレアルの勝負強さを伝統とも表現している。そのメンタリティは選手が入れ替わっても受け継がれているのだ。

絶対の優勝候補でなくとも、チャンピオンズリーグを制してしまうのがレアルだ。このまま連覇を果たす可能性も十分にあるだろう。

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