プレミア1試合平均勝ち点1.88は“クラブ歴代2位” トッテナムはコンテ以上の監督を連れてこられるのか

振り返ってみれば十分な成績を残していたコンテ監督 photo/Getty Images

不満が爆発してしまった

現地時間26日、トッテナムはアントニオ・コンテ監督が双方合意の下でクラブを去ることになったと発表した。残りのシーズンはコンテ監督のアシスタントを務めていたクリスティアン・ステッリーニ氏が指揮をとるという。

コンテ監督退任の発端は19日に行われたサウサンプトン戦だ。3-1の状況から同点に追いつかれたこの試合後、コンテ監督は「自分勝手な選手が多い」などと自らのチームに苦言を呈していた。

また、コンテ監督は「これまではこういった状況を隠そうとしてきたが、今は違う」「今日起きたようなことは受け入れられない」というコメントも残していた。まだトッテナムで指揮官を続けたいと考えていればもう少し歯止めが効いたはずだが、解任を辞さないほどの状況に追い詰められていたということだろう。
こうなってしまってはクラブとしてもコンテ監督を留めておくのは難しい。しかし、コンテ監督にこのような発言をさせる前に彼の不満を解消することはできなかったのか。コンテ監督がクラブ歴代屈指の指揮官であったことは数字が示している。

データサイト『Opta』によると、コンテ監督がトッテナム指揮官として戦ったプレミアリーグでの戦績は56試合32勝9分15敗で、1試合ごとの平均獲得勝ち点は1.88となっている。これは1試合平均1.89ポイントを獲得していたマウリシオ・ポチェッティーノ氏に次ぐ歴代2位の数字(最低38試合指揮した監督の中で)であり、コンテ監督以下はアンドレ・ビラス・ボアス氏(1.83)、ハリー・レドナップ氏(1.74)、ジョゼ・モウリーニョ氏(1.64)となっている。

また、英『BT Sport』はコンテ監督がトッテナム指揮官に就任してからの総獲得勝ち点に言及している。2021年11月から1年半弱続いたコンテ・トッテナムはこれまでに105ポイントを獲得。同期間中に彼らを上回ったのはマンチェスター・シティ(134ポイント)、アーセナル(121ポイント)、リヴァプール(112ポイント)の3クラブだけだという。

タイトルこそ獲得することはできなかったが、コンテ監督がトッテナムのために全力を注ぎ、チャンピオンズリーグ出場権獲得などといった一定以上の結果を残したことは間違いない。トッテナムはコンテ監督以上の指揮官を連れてくることができるのか。

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