セビージャの「42失点」は“今世紀最悪”の失点数 新監督メンディリバルは待ち受ける大問題をどうする

アトレティコ・マドリード戦では6失点。セビージャは守備崩壊が止まらない photo/Getty Images

守備の崩壊を食い止めることができるか

ラ・リーガのセビージャは21日、ホセ・ルイス・メンディリバルを新監督に迎えることを発表した。リーガでは3シーズン連続の4位と、常に上位をキープしている強豪クラブだが、今季は開幕から成績が低迷。昨年フレン・ロペテギからホルヘ・サンパオリに指揮官交代したものの不調の立て直しに至らず、2度めの監督交代に踏み切った。

メンディリバル監督はオサスナ、レバンテなど国内クラブの指揮官を歴任。2015年から2021年までは乾貴士の所属したエイバルの指揮をとっており、17-18シーズンにはクラブ最高順位となるリーグ戦9位に導いている。

そんなメンディリバル新監督が直面するのは、崩壊している守備の問題だ。昨季はジュール・クンデやジエゴ・カルロスを擁しリーグ最少失点を誇ったが、その2名が移籍した今季は一気に失点が増えてしまった。『Squawka』によれば、26節終了時の失点数「42」は、今世紀になってからのセビージャの成績としては最悪。13-14シーズンの同節終了時に喫していた「41」を上回ってしまっている。
ネマニャ・グデリ、タンギー・クアッシといった最終ラインの面々も実力を発揮しているとは言い難く、アトレティコ・マドリード戦(●6-1)、バルセロナ戦(●3-0)など複数失点での敗戦も多い。守備の立て直しは喫緊の課題だ。

しかし、そもそもメンディリバルは守備にリスクをかけるタイプだ。ディフェンスラインを高く設定し、ボールを失えば前線から積極的にプレスをかける、インテンシティの高いスタイルを身上とする監督。決して自陣に引きこもってスペースを消すような戦い方を選ぶタイプではなく、やり方が整備されるまではさらに失点が増えるリスクも考えられる。

前線からの守備がハマればチームがリズムを取り戻すことにもつながるが、新生セビージャは守備の崩壊を食い止めることができるのだろうか。

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