アーセナルついに首位陥落! プレミア頂上決戦はシティに軍配、冨安に痛恨のパスミスも

決定的な3店目を奪ったハーランド(右) photo/Getty Images

アーセナルは今季ホーム初の敗戦

プレミアリーグ第12節の延期分、首位アーセナルと2位のマンチェスター・シティのゲームが行なわれた。

この2戦勝利から遠ざかるホームのアーセナルは先発を2枚入れ替え、アンカーのところに初先発となるジョルジーニョ、右サイドバックには冨安健洋が入る。

互いに高いテンションで入ったゲームは、序盤から一進一退の展開となる。シティがアーリング・ハーランドを起点にチャンスをつくれば、アーセナルもブカヨ・サカから攻撃のスイッチを入れる。序盤のポゼッションはややアーセナルが優勢。12分にはパスカットしたジョルジーニョからエディ・エンケティアへスルーパスが通り、アーセナルがチャンスを迎えた。
22分にもオレクサンドル・ジンチェンコの左サイドからのクロスをエンケティアが頭で合わせ、アーセナルのチャンス。しかし24分に思わぬミスが出る。冨安の浮かせたバックパスがケビン・デ・ブライネに渡ってしまい、拾ったデ・ブライネは冷静にループシュート。シティが先制する。

立て直したいアーセナルは、冨安のPA内で惜しいボレーを放つなど反撃を見せる。39分にはグラニト・ジャカのラストパスに反応したエンケティアがPA内でエデルソンと交錯し、このコンタクトがPKの判定に。キッカーのサカは左隅へ落ち着いて流し込み、アーセナルは前半のうちにスコアをタイに戻すことに成功した。

6分という長めのアディショナルタイムにも互いにチャンスをつくるが、スコアは動かず。1-1でハーフタイムとなった。

後半はシティがボールを保持し攻め立てるも、スコアは動かずゲームは進む。56分にはガブリエウ・マガリャンイスが入れ替わったハーランドをPA内で倒してしまい、シティにPKが与えられたかに思われたが、VARチェックの結果ハーランドへのパスがオフサイドであった。

シティは61分に、リヤド・マフレズに代えてマヌエル・アカンジを投入。アケが左サイドバックに入り、最終ラインを助けるように動いていたベルナルド・シウバを高い位置に押し上げる。

66分には冨安のクロスにエンケティアが飛び込むが惜しくも合わず。68分にはシティのフリーキックからゴール前の混戦となるが、シティは押し込みきれない。互いにチャンスを活かせない時間が続くなか、先にスコアを動かしたのはシティだった。

スコアが動いたのは72分。高い位置でシティが奪ったボールがハーランドへ渡る。中へボールを入れると、走り込んでいたイルカイ・ギュンドアンが左サイドへ流し、ボールは逆サイドのジャック・グリーリッシュへ。グリーリッシュは右足でシュートを沈めてシティが再びリードを得る。

1点が必要になったアーセナルはガブリエウ・マルティネッリに代えてレアンドロ・トロサールを投入。しかし81分、シティが再びリードを広げる。右のハーフスペースを突いたデ・ブライネのランニングにパスが出て、右サイドを突破。折り返しにハーランドが合わせて、シティが決定的なゴールを奪った。

アーセナルは89分にエンケティアがPA内でフリーで合わせる、92分にトロサールがループ気味に狙ったボールがクロスバーをかすめるなどチャンスも迎えるが、それ以上スコアを動かすには至らず1-3で決着となった。アーセナルはリーグ戦3試合未勝利。今季ホームでは初の敗戦となり、試合消化は1試合少ないながらも勝点差で首位を明け渡す結果となった。

アーセナル 1-3 マンチェスター・シティ

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