前田大然は2026W杯で日本のエースとなるのか “世界最速級FW”の得点力に覚醒の予感も

セルティックで活躍する前田 photo/Getty Images

W杯からの勢いをセルティックで継続中

2022年のFIFAワールドカップ・カタール大会の激闘を終え、3年半後の2026年大会へと新たなスタートを切った日本代表。その気になる2026年大会でセンターフォワード1番手になるのは誰なのだろうか。

最高に近い後半戦のスタートを切ったのは、カタール大会でも大きく貢献したセルティックFW前田大然(25)だ。

カタール大会ではベスト16のクロアチア戦でゴールも奪ったが、セルティックに戻ってからも勢いは継続中だ。12月28日のハイバーニアン戦、1月2日に行われた因縁のライバル・レンジャーズ戦でゴールを記録すると、14日に行われたスコティッシュ・リーグ・カップ準決勝のキルマーノック戦でも得点をゲット。
現在はプレミアリーグのサウサンプトンが関心を示しているとの話題もあり、ワールドカップを機に前田の人気は急上昇している。次のワールドカップへ25歳の前田もセンターフォワード1番手候補なのは間違いない。

最大の武器は圧倒的なスピードにあり、それはカタール大会でも証明した通り。スピードに加えてスプリントを継続する運動量もあり、守備面での貢献度も大きい。カタール大会のようにドイツやスペインといった強豪を相手にする際、相手にボールを支配されるケースが増える日本代表にとって前田のような守備に走れるセンターフォワードの存在は欠かせない。

そこに現在見せているような得点力が加われば、前田はアタッカーとして一段も二段も上の選手になる可能性がある。サウサンプトンへの移籍が実現するならば、これも大きなステップアップだ。

前田に関しては、セルティックOBのフランク・マカヴェニー氏も貢献度を絶賛しており、サウサンプトンが関心を寄せるのも理解できると語っている。

「前田は時にチャンスを逃すが、才能や情熱に異論はない。彼の貢献度、運動量に疑問はないね。彼は常に全力を尽くし、時に多くのミスをするが、時にスーパーゴールも決める。サウサンプトンはそうした選手が好きなんだ。サウサンプトンからの興味も驚かないし、アンジェもプレミアリーグからのオファーならば邪魔をすることはないだろう。アンジェが放出を望むというわけではないが、価格が適切であれば移籍は起こるはずだ」(『Glasgow Live』より)。

日本代表は森保一監督が続投することになったが、もちろん3年半後へ向けて選手選考は再びオープンなものとなっていく。カタール大会メンバーとて安泰ではない。もう一度アピールしていく必要はあるが、前田はFW陣の中でも真っ先にアピールに成功した選手と言えよう。今の活躍ぶりならば代表から外す案は存在しない。

クロアチア戦でゴールを決めたことは特別な自信になったはずだが、前田は2026年大会へ『日本のエース』の座を固めていけるのか。もちろん上田綺世やドイツ戦でゴールを決めた浅野拓磨、さらに下の世代の躍動にも期待はかかるが、前田が5大リーグでも活躍できるとなれば評価は大きく上がる。まだ25歳というのも強みで、2026年大会こそFWとして完成しているタイミングかもしれない。

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