次の4年で板倉滉は“ワールドクラスDF”になれる ボルシアMGで高まる欧州カップ戦への期待

ボルシアMGでも主力の板倉 photo/Getty Images

4年後のW杯へ冨安&板倉は軸になる

FIFAワールドカップ・カタール大会でベスト16の成績を残した日本代表。決勝トーナメントを含む4試合の中でも、手応えを掴めたのはやはりドイツ戦とスペイン戦だろう。強豪2チームから連続して白星を挙げることになり、日本サッカー界が前進していることが確認できた。

両チームから複数得点を奪った攻撃陣もそうだが、どちらかといえば最少失点に抑えた守備陣の存在が大きい。吉田麻也、長友佑都といったベテランに加え、今の森保ジャパンには5大リーグで経験を積む冨安健洋、板倉滉の2人がいる。2人の登場で守備力は4年前より飛躍的に向上することになり、冨安は24歳、板倉は25歳とまだまだ若い。このコンビには4年後も大いに期待できる。

独『Bild』もボルシアMGへ戻る板倉に期待をかける。アーセナルで活躍する冨安はボローニャでプレイしている頃より安定して高い評価を得ていたが、板倉の場合はこの1、2年で急速に伸びた印象がある。ドイツ2部のシャルケで昇格に貢献した昨季から、今季は移籍したボルシアMGの主力DFとして欧州カップ戦出場権獲得へ挑むシーズンを過ごしている。板倉がここまで伸びてくると予想していた人は多くなかったはずで、今夏に獲得したボルシアMG側も驚いたはずだ。
「板倉は守備のオールラウンダーだ。膝の靭帯を痛めて3カ月の離脱を余儀なくされたが、それ以前のボルシアMGは欧州カップ戦への道を歩めていた」

このように同メディアは伝え、板倉の復帰を待っている。指揮官ダニエル・ファルケも「怪我をするまではシーズン最高の選手と感じていたし、最高のパフォーマンスを見せていた」と称える。まずは初のブンデスリーガ1部の舞台でシーズン終わりまでポジションを守っていくことが目標となるだろう。上手くいけば、その先に欧州カップ戦が見えてくる。

4年後には冨安も板倉もワールドクラスDFとの評価を手にしている可能性もあり、5大リーグで戦う2人のキャリアがどこまで進化するのか楽しみでならない。

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