取り戻す“4年前”の輝き 苦境のアトレティコでグリーズマンがW杯連覇へ準備着々

アトレティコで調子を上げるグリーズマン photo/Getty Images

フランス代表のエースがギアを上げてきた

チャンピオンズリーグではグループステージ敗退に終わるなど、アトレティコ・マドリードはここまで不本意なシーズンを過ごしている。

チームとしては満足できない内容だが、選手個人ではポジティブなシーズンを過ごしている者もいる。フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンだ。

シーズン当初はバルセロナとの契約問題もあって出番が限られていたが、それでもグリーズマンは腐ることなく全力を出していた。序盤から短い時間で着実に結果を残しており、23日のレアル・ベティス戦でも2ゴールを記録。今季ここまでの成績は全コンペティション合わせ16試合で6ゴール4アシストと上々だ。
スペイン『MARCA』は「星の王子様はゴール前で本来の能力を取り戻したようだ」と称え、2017-18シーズンに近い状態に戻ってきたと見ている。

2017-18シーズンのグリーズマンはアトレティコのエースとしてリーグ戦で19ゴールを記録している。単純な得点数では2014-15、2015-16シーズンの方が上だが(22ゴール)、2017-18シーズンといえば4年前のワールドカップ・ロシア大会直前のシーズンでもある。この状態に戻ったということは、グリーズマンが再びフランス代表の軸としてチームに貢献できる可能性が高いということだ。

グリーズマンの復調はフランス代表にとってもポジティブだ。キリアン・ムバッペ、カリム・ベンゼマとのコンビにも期待がかかり、フランスの攻撃はますます加速することだろう。

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