“13試合8ゴール”とついに覚醒した清水のブラジル人FW J1得点ランキング単独首位に立った男が残留の鍵を握る

あと1得点で昨季のゴール数を超えるサンタナ photo/Getty Images

今季11ゴールを記録するサンタナ

今季の清水エスパルスで本来の力を十分に発揮している男がチアゴ・サンタナだろう。指揮官交代後から得点を量産している男は、ついにJ1得点ランキングで単独トップに踊り出た。

特に後半戦は手を付けられない状態になっている。第29節の湘南ベルマーレ戦でも先発出場したサンタナは、12分に白崎凌兵のヒールパスにうまく反応して抜け出すと、最後は豪快にシュートを決め切り、自身11得点目のゴールを決めてみせた。チームは終盤に同点に追いつかれて勝点3を逃すものの、猛攻を食らいながら引き分けることができたのは、序盤のサンタナの得点が大きいだろう。

これでついにJ1得点ランキングの単独1位に立ったサンタナ。昨季清水に加入して1年目ながら37試合で12ゴールを記録するも、今季序盤戦は苦戦を強いられ、開幕から出場した9試合で4ゴールにとどまっていた。
低迷を極めたチームは指揮官をゼ・リカルド監督に代えると、目覚めたのはエースストライカーだった。そこからの13試合で8ゴールと爆発し、11得点のうち複数得点は一度のみと多くのクラブからまんべんなくゴールを決められる助っ人FWは清水の順位を上昇させていく。

終盤戦に向けてさらなるゴールラッシュに期待がかかるサンタナ。清水加入直前のサンタ・クララ時代にはポルトガルのプリメイラリーガで9試合7ゴールを決めており、現在好調な得点力をどこまで維持できるか重要になってくる。彼がシーズン終了後にリーグのトップスコアラーになることができれば、清水の残留も決まっているだろう。

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