総計“6700万ユーロ”で揃えたCMKの伝説 モドリッチは10年、クロースは8年もレアルを支えてきた

今季限りで解体となったCMK photo/Getty Images

獲得コストを含め見事な補強だった

今夏にカゼミロがマンチェスター・ユナイテッドへ電撃移籍し、終わりを告げたレアル・マドリードの中盤ユニット『CMK』。カゼミロ、ルカ・モドリッチ、トニ・クロースの3人で構成された中盤はクラブに多くのタイトルをもたらすことになり、長きにわたって不動の存在となっていた。

獲得したタイトルの数もそうだが、もう一つ注目すべきはコストだ。今とは移籍市場の感覚が少々異なるとはいえ、レアルはかなりスマートな動きでCMKを完成させている。

カゼミロは2013年にブラジルのサンパウロから600万ユーロで獲得し、その後一度はFCポルトへ移籍。それを2015年に750万ユーロ支払って買い戻している。両方の取引を合わせてもカゼミロにかかったコストは少ない。
モドリッチは2012年に3000万ユーロの移籍金でトッテナムから加わり、クロースは2014年に2400万ユーロでバイエルンからやってきた。両者は今もレアルでプレイを続けているが、今思えば超お得な移籍金額だ。

加入から10年を迎えたモドリッチはここまで通算439試合に出場しており、クラブも36歳になってトップパフォーマンスを維持しているとは予想していなかったかもしれない。2012年のモドリッチ獲得は大正解だ。

モドリッチもSNSで「今から10年前、僕はマドリーと契約した。人生でもベストな決断の1つだった」と振り返っており、レアルとの物語は続く。

あれから10年経っているとはいえ、今夏レアルはモナコからMFオーレリアン・チュアメニ獲得に8000万ユーロを費やした。CMK3人を合わせたコストより高額となっており、それを考えると総計6700万ユーロでCMKを揃えたのは見事と言える。このユニットは今夏に解体となったが、サポーターは一生忘れないだろう。

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