怪我がなくなってきた
冬に獲得したルイス・ディアスが即チームにフィットするなど、大当たりの補強となったリヴァプール。そんなコロンビア代表FWの活躍に負けじと、夏の移籍市場で加わったDFイブラヒマ・コナテが素晴らしい活躍を見せている。
フランスのソショーでキャリアをスタートさせ、育成に長けたライプツィヒで飛躍したコナテ。ライプツィヒ加入当初は稼働率の悪くない選手であったが、19-20シーズン、20-21シーズンに大きな怪我を負っており、リヴァプール移籍当初は計算できない選手と思われていたが、リヴァプールでは怪我なくここまでチームに貢献している。フィルジル・ファン・ダイクやジョエル・マティプらの牙城は崩せていないが、ここまで22試合に出場している。
そんなコナテだが、21-22シーズンも終盤に入ったことで出場機会を得ており、ピッチに立った直近3試合では3得点と連続でゴールを記録している。しかも、どのゴールもセットプレイからのヘディングでのゴールであり、コナテの持つ194cmの大きな体が生きるシーンとなった。
英『GIVEMESPORT』ではここまでのコナテのパフォーマンスを称賛しており、「プレミアリーグで最高のセンターバックの一人である」と主張している。特にフィジカル的に優れている部分を根拠としており、直近3試合でのゴールはまさにコナテの強みを実感することになった。
プレミアリーグではまだ8試合でしか起用されておらず、最高かどうかを決める判断材料は少ないが、守備対応、ビルドアップの貢献度はファン・ダイク、マティプとそこまで大きな差はないといえる。直近で出場したリーグ戦は3月のウェストハム戦までさかのぼるが、タックル2回にシュートブロック1回を記録。空中戦でのデュエルは7戦中5勝と多く、8本のうち4本のロングボールを成功させている。その試合チームは1-0と勝利しており、問題なくファン・ダイクの相方を務めあげた。
ライプツィヒ時代の終盤は多くの怪我に見舞われ、評価の難しかったコナテ。しかし、リヴァプールでは慎重な起用が功を奏したのかここまで怪我なく戦えており、ファン・ダイク、マティプら高齢化の目立つ両CBに代わることができる頼もしい若手として今後も重宝されることになりそうだ(データは『SofaScore』より)。