トッテナムが4位以内でフィニッシュする可能性が高い? ユナイテッド、アーセナルが覆したい英紙の下馬評

4位争いはアントニオ・コンテ率いるトッテナムが一歩リードか photo/Getty images

残りの試合数は10試合を切っている

マンチェスター・シティ、リヴァプールの優勝争いから目が離せないプレミアリーグだが、来季のCL出場権をかけた4位争いも白熱した展開を見せている。現時点ではトッテナムが57ポイントで4位、その下にマンチェスター・ユナイテッドとアーセナルが54ポイントで並んでいる。

その差はわずか3ポイントだが、苦しいのはアーセナルだ。以前まではスパーズ、ユナイテッドをリードしていたが、冨安健洋、キーラン・ティアニー、トーマス・パルティら前半戦の躍進を支えた主力が怪我で相次いで離脱している。その影響もあって攻守両面で安定感を欠いており、直近5戦は1勝4敗と非常に苦しい成績だ。さらにここからチェルシー、ユナイテッド、トッテナム、ウェストハムと上位勢との戦いが控えており、ここでの成績次第ではELすらも怪しくなってしまう。有利な点は消化試合の少なさであり、ここで確実に勝ち点3を取りたい。

その点、スパーズとユナイテッドは流れがよい方向へと向かっている。

スパーズはアントニオ・コンテが新監督にやってきたことで攻守両面に安定感が増されており、さらに冬の補強でやってきたロドリゴ・ベンタンクール、デヤン・クルゼフスが即チームにフィットした。ベンタンクールは足りなかった中盤の強度を高め、クルゼフスキはハリー・ケイン、ソン・フンミンに並ぶ3人目のFWとして大活躍している。直近のブライトン戦ではまさかの敗戦となったが、勢いでいえばユナイテッド、アーセナルとは比にならないものを持っている。残り試合での対BIG6はリヴァプール、アーセナルの2つであり、アーセナルとのノースロンドンダービーを制することができれば大きなリードになるだろう。

ユナイテッドも状況だけを見ればアーセナルのように苦しいが、クリスティアーノ・ロナウドがチームを救っている。直近のノリッジ戦ではハットトリックを達成し、チームに勝ち点3をもたらした。ハットトリックでチームに勝たせるのは2022年に入ってから2度目であり、スパーズとの直接対決でも3ゴールを決めている。何かと批判にさらされがちなベテランだが、ここぞというタイミングでチームを助けている。ポジティブな要素は少ないが、絶対的なストライカーの存在は大きい。今後の日程にはリヴァプール、アーセナル、チェルシー戦があり、簡単なゲームは少ない。

英『Squawka』では4位以内に残るチームを予想している。チェルシー、トッテナム、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッド、ウェストハムの順であり、予想通りにいけばスパーズが4位以内でフィニッシュすることになる。チーム状況、今後の日程を見れば確かにスパーズが有利であり、アーセナル、ユナイテッドはこの予想をどこまで覆せるのか注目だ。

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