今でもドリブル成功率は“7割超え” ベルギーが生んだ天才・アザールはこのまま終わるのか

アザールはベルギー史上最高級のプレイヤーだ photo/Getty Images

テクニックが衰えたわけではない

レアル・マドリードで主力になれていないFWエデン・アザールに復活はあるだろうか。

現在のアザールの実力がどの程度のものなのか正確に捉えるのは難しいところがある。レアル1年目と2年目は怪我でコンディションが整わず、3年目の今季は若いヴィニシウス・ジュニオールが成長。コンディションに関係なく、単純にポジションを奪われてしまった印象だ。

チェルシー時代に見せていたスピードに乗ったドリブルは失われたかもしれないが、それでもテクニックのレベルは今も高い。その証拠として、今季もアザールはドリブル成功率が極めて高いのだ。
プレイタイムこそ少ないが、今季はリーグ戦とチャンピオンズリーグを合わせて28回のドリブルを仕掛け、そのうち22回が成功となっている。成功率は7割を超えており、相変わらずボールを完璧に奪われるというシーンが少ない(数字は『WhoScored』より)。

アザールの場合はチェルシー時代から体の使い方が上手く、ドリブラーの中でもボール奪取される可能性が極めて低いタイプのタッカーだ。コンディションさえ安定すれば、今も自慢のテクニックで相手守備陣を崩すことはできるはず。

残念ながらレアルでは指揮官カルロ・アンチェロッティの構想に入っていないところがあるが、他クラブならば輝きを放てるのではないか。今年に入ってからはニューカッスル、アーセナルなどイングランド方面からの関心の噂も出ているが、まだ戦力になる選手と言えよう。

怪我の状態だけが気になるところだが、ベルギー史上最高クラスの才能を持つアザールは復活できるのか。このまま終わっていい選手ではない。

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