オールド・トラッフォードはもう怖くない ファーガソンが作り上げたマンUの城から失われた勝負強さ

CLではアトレティコ・マドリードに敗れたマンU photo/Getty Images

ホームで味わう今季3度目のカップ戦敗退

名将アレックス・ファーガソン氏が指揮していた頃のマンチェスター・ユナイテッドは、とにかくホームのオールド・トラッフォードで強かった。ここを要塞化できていたことがリーグ戦やチャンピオンズリーグでの大きなアドバンテージだったわけだが、今のチームにはその強さがない。

先日はチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグでアトレティコ・マドリードをホームに迎えたが、得点を奪えず0-1で敗北。2戦合計1-2でベスト16敗退が決まってしまった。

振り返ると、マンUは2012-13シーズンよりチャンピオンズリーグ決勝トーナメントのホームゲームでは1勝しか挙げられていない。最後は2013-14シーズンのベスト16・オリンピアコス戦のことで、この時はFWロビン・ファン・ペルシーのハットトリックで3-0の勝利を収めている。
今季もホームでアトレティコに敗れる格好となり、ホームゲームに駆けつけるサポーターも決勝トーナメントでチームが勝つ姿を8年間も見ていないのは辛いだろう。

そもそもチャンピオンズリーグ出場権を確保できないシーズンもあったのだが、あのマンUが2010-11シーズンを最後に1度もチャンピオンズリーグのベスト4へ進めていないのはショックが大きい。

チャンピオンズリーグだけでなく、今季もオールド・トラッフォードではリヴァプールに0-5で敗れる屈辱も味わった。FA杯では格下のミドルズブラにホームで敗れ、EFL杯・3回戦でもホームでウェストハムに敗れた。

オールド・トラッフォードでの勝負強さがどこかへ消え失せ、チームは今一つ波に乗り切れない。ホームでの安定感があればリーグ戦でも大きな強みになるのだが、ファーガソン氏の頃の強さはいつ取り戻せるのか。もう敵はオールド・トラッフォードに乗り込むことを恐れていないはずだ。

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