メッシ抜けたバルサに必要な“長期の我慢” チーム救えるのはシャビしかいないか

アル・サッドで経験積んできたシャビ photo/Getty Images

目先の結果ではなく、チームの柱作りを

リオネル・メッシ退団から想像以上の混乱状態に陥っているバルセロナをどう立て直せばいいのだろうか。

現段階で答えは見えず、指揮官ロナルド・クーマンと選手たちの信頼関係も疑わしい。クーマン体制でチームが持ち直すかは微妙なところだ。

仮にクーマンを解任するならば、誰にチームを任せるべきなのか。大物指揮官に任せるのも手だが、やはりクラブOBのシャビ・エルナンデスが一番の選択肢ではないだろうか。
クーマンもバルセロナでプレイしたレジェンドだが、ジョゼップ・グアルディオラのDNAを受け継いでいるのはシャビの方だ。グアルディオラ時代のようなポゼッションベースのスタイルを取り戻すなら、シャビが1番の選択肢だろう。

幸い今のチームはカンテラ(下部組織)から優秀な若手が上がってきている。今季はMFガビ、ニコ・ゴンザレスらが出番を得ており、FWアンス・ファティも怪我から戻ってきた。

NEXTイニエスタとも評されるMFぺドリもシャビの思想に合う選手のはずで、若手を軸に時間をかけてバルサらしいフットボールを取り戻す方が好結果に繋がるかもしれない。目先の結果にこだわるならば大金を投じてスター選手獲りへ動いた方が早いが、若手組を活かさない手はない。

シャビの場合は指導者としての経験が不十分だが、カタールのアル・サッドでは超攻撃的なスタイルで結果を残している。どこでも哲学を変えないところは実にシャビらしい。昨季もアル・サッドはリーグ戦22試合で77得点を奪って優勝を果たしており、シャビも指導者として自信を深めているはず。

しばらくは我慢が必要かもしれないが、シャビの下でバルサらしいフットボールを取り戻していく道がベストか。サポーターもシャビならば待ってくれることだろう。

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