“146億円”の価値に見合う補強 チェルシーが手に入れた最高級のCF

強靭なフィジカルを武器にチェルシーが繰り出す攻撃の起点となったルカク photo/Getty Images

移籍後初出場で圧巻のパフォーマンス

現地時間22日に行われたプレミアリーグ第2節にて、敵地・エミレーツスタジアムでアーセナルと対戦したチェルシー。ブルーズにとっては今季初のビッグマッチとなったが、同クラブは危なげなくロンドンのライバルクラブ相手に2-0で勝利を収めている。これで2021-22シーズンは開幕2連勝。次節リヴァプール戦に向けても、弾みのつく1勝となった。

そんなアーセナル戦において主役級の活躍を披露したのは、間違いなく新加入のベルギー代表FWロメル・ルカク(28)だろう。今夏チェルシーがクラブ史上最高額となる9750万ポンド(約146億円)もの移籍金をはたいてインテルから獲得したストライカーは、新天地デビュー戦でさっそくそのクオリティを見せつけている。

この試合にて、チェルシーが採用する[3-4-2-1]システムの1トップとしてフル出場を果たしたルカク。昨季までは最前線で身体を張りながら起点を作れるセンターフォワードが不在だったチェルシーだが、同選手はデビュー戦でいきなりその役割を完璧にこなしてみせる。
理不尽なまでのフィジカルの強さを活かしつつも、冷静な判断で味方に決定機を提供する視野の広さもピカイチ。時間を経るごとにチームメイトとの連係にも磨きがかかっていった印象で、ブルーズの攻撃陣に大きな影響を与えてみせた。15分には巧みな動きからさっそく移籍後初ゴールもマークし、デビュー戦としてはこれ以上ない活躍を披露したと言っていい。

2020-21シーズンは前線中央のチョイスに悩まされたチェルシーだが、今夏のルカク獲得は高い移籍金に見合うだけの補強となったか。今後もプレミアに舞い戻った巨人FWの活躍には大いに期待したいところだ。

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