札幌を支えるのは”37歳の現代型GK” 足元の技術とキックに優れた正守護神

菅野は攻撃的なチームの守護神だ photo/Getty Images

今季19試合に出場する菅野

今季の北海道コンサドーレ札幌で守護神を務めるのは菅野孝憲だ。札幌がボールを回しながら攻撃を行なう上で彼は非常に大きな存在感を示している。

明治安田生命J1リーグ第23節の浦和レッズ戦にスタメン出場した菅野。1失点を喫したものの、1点のリードを守りきり勝利を手にした。ビルドアップを行なう中で目立っていたのは最後尾のパサーとしての役割だった。

菅野は浦和の攻撃陣からのプレッシャーにも、焦ることなくボールを保持する。DFにパスを出すだけでなく、その正確無比なキックで1人飛ばしてボールを送るなど技術力と精神力の高さをいかんなく発揮。勝ち点3を獲得するうえで菅野の存在は欠かせなかった。

今季で37歳を迎えており、2003年からプロ生活を続けている菅野。横浜FCや柏レイソルでも活躍したGKだが、札幌のスタイルがもっとも彼の特徴を引き出しているかもしれない。足元の技術やキックの精度などに長けている菅野は、37歳ながらJでもトップクラスの現代型GKなのだ。

菅野は伊藤敦樹のボレーシュートに好セーブを見せるなど、守備においても高いパフォーマンスを見せている。200cmの大型大卒ルーキーのGK中野小次郎が怪我で離脱する中、独自のスタイルを体現する札幌には菅野が重要なプレイヤーとなっている。

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