ブラジルの神童に気になる弱点? レアル加入内定のスーパースター候補は欧州で通用するか

ブラジルの神童ヴィニシウス photo/Getty Images

スタメン出場の機会がない不思議

すでに4500万ユーロもの移籍金でレアル・マドリード加入が内定し、現在は母国ブラジルのフラメンゴでプレイを続けている17歳の神童FWヴィニシウス・ジュニオール。レアルが早い段階から目をつけたことからも分かるように、才能は同世代の中でもずば抜けている。得意とするドリブルでも相手DFを確実に外すことができ、フラメンゴでも17歳とは思えないプレイを時折見せている。

しかし、不思議なことにヴィニシウスはフラメンゴでほとんど先発出場の機会がない。フラメンゴを指揮するレイナルド・ルエダはヴィニシウスはフラメンゴでを途中出場させるケースが多く、基本的には60分以降からピッチに立つパターンが目立つ。対戦相手がやや疲労してきたところでヴィニシウスの突破力を活かすプランとも言えるが、スペイン『as』は別の問題点を指摘している。

それはヴィニシウスの守備力の低さだ。フラメンゴではウイングの位置でエヴェルトンとルーカス・パケダの2人が先発するケースが多いが、同メディアは2人とも守備面でもチームに貢献できると評価している。しかしヴィニシウスの場合は守備に課題があり、先発させるのはリスキーとの見方だ。

17歳ということを考えれば戦術理解の部分に問題を抱えていても不思議はないが、同メディアは欧州にやってきた時に弱点が露呈するのではないかと不安視している。南米ではごまかせていたとしても、欧州トップレベルではアタッカーにも最低限の守備力が求められる。すでに今季終了後にはレアル・マドリードがヴィニシウスをスペインへ呼ぶとも言われているが、ヴィニシウスは欧州で評判通りのパフォーマンスを見せられるのか。南米のアタッカー特有の守備面の問題にスペイン紙も不安を募らせている。

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