ポステコグルー解任は正しい決断か? 大きな間違いだと英紙「ビルバオでの魔法と喜びはすべて失われた」

解任されたポステコグルー監督 Photo/Getty Images

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EL制覇も監督解任に踏み切ったトッテナム

トッテナムはアンジェ・ポステコグルー監督の解任を発表した。今季ヨーロッパリーグを制しクラブに17年ぶりのタイトルをもたらしたものの、プレミアリーグは17位と低迷。クラブは解任理由を「ヨーロッパリーグ優勝はクラブ史上最高の瞬間の1つだが、この勝利に付随する感情に基づいて判断することはできない」「複数の戦線で競争できることは極めて重要」とした。

ELを優勝し、来季のCL出場権ももたらしたポステコグルーをどう評価するかは難しいところだった。英『Daily Mail』のオリバー・ホルト氏はこの決断は大きな間違いであり、「ビルバオでの魔法と喜びはすべて失われた」とコラムで綴っている。

「スパーズにとって、ビルバオでのヨーロッパリーグ優勝は流れを変えるような出来事だった。スタジアムであんなエネルギーを感じたことは滅多になかった。救済、再生、希望のエネルギー。あれは何かの終わりではなく、何かの始まりとなるはずだった」
「ポステコグルー監督が解任された今、あの勢いと魔法は完全に失われたように感じる。クラブは突如、またしても嘲笑の対象となっている。41年ぶりにヨーロッパのタイトルを獲得した監督を雇い、そして解任したのだ。言いたくはないが、まるでこれはスパーズのやり方だ。勝利の口から敗北を摘み取ったような気分だ」

マンチェスター・ユナイテッドは昨季のFAカップを勝ち取ったエリック・テン・ハーグ監督を信頼したことで、結果的に失敗した。しかしスパーズの場合はそれとは違うと同氏は主張している。近年低迷しているとはいえ、マンUは勝利に慣れたチームだ。しかしスパーズにとってヨーロッパリーグのタイトルは、マンUにとってのFAカップよりもはるかに大きな意味を持つはずだ。

攻撃一辺倒と批判もされたが、EL決勝ではそれを捨てた大胆な采配も見せ、勝利を掴んだポステコグルー。彼の「シーズン3」は打ち切られてしまったが、スパーズはどのような道を歩むのか。

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