男子は全然W杯出場に届かないけど…… 2031W杯メダル獲得へ中国が“女子サッカー”に本気モード

今回のW杯にも参加している中国女子代表 photo/Getty Images

女子サッカーへの投資は進むか

男子の方はワールドカップ出場権を掴めないままだが、中国サッカー界は女子代表チームが好成績を残してきた。

1995年の女子ワールドカップではベスト4に入り、1999年大会では準優勝の成績を残しているのだ。

ただ、それ以降はやや下降気味だ。2003、2007、2015年大会はベスト8に終わり、2011年大会はアジア予選敗退。前回大会はベスト16だった。
この期間も中国は男子サッカーに力を入れており、中国スーパーリーグの強化と合わせて中国代表を2050年までに世界トップチームへ育て上げることを目標に掲げてきた。

このプロジェクトは上手くいっていないが、最近は女子サッカーの方にも力を入れるようになっているという。『CNN』は中国が女子の方もプロリーグを拡大し、2031年のワールドカップでメダルを狙える体制を作り上げることを目標に掲げていると伝えている。

この動きについて江蘇LFCのヘッドコーチを務めるチャン・ユエン・ティン氏は「こうした取り組みはサッカーの発展のプラスとなる。スポンサーと資金が集まれば、女子サッカーの発展は大きく変わるはずだ」と歓迎する。

現在行われているFIFA女子ワールドカップ2023にも中国は参戦しており、グループステージ第2戦でハイチ代表を1-0で撃破。1勝1敗とし、最終節で強豪イングランドと激突する。

男子チームよりかは女子代表の方がワールドカップの頂点に近そうだが、果たして2031年大会までに強化は進むのか。中国が力を入れることでアジアにおける女子サッカー人気も拡大する可能性があり、どこまで本腰を入れてくるか楽しみだ。

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