“7300万ポンド”での移籍からイングランド代表落選の現実 マンUで歯車狂ったFWの未来

マンUでは数字が上がらないサンチョ photo/Getty Images

EURO2024へ逆襲なるか



ワールドカップ・カタール大会を戦うイングランド代表メンバーの中に、マンチェスター・ユナイテッドFWジェイドン・サンチョの名前はなかった。まだ若い選手とはいえ、サンチョにとっては挫折と言っていい出来事だ。

昨夏のEURO2020でもメンバーには入っていたが、代表監督ガレス・サウスゲイトはサンチョをスタメンに据えなかった。先発したのは準々決勝のウクライナ戦のみで、ファイナルのイタリア戦もサンチョは1分しか出番をもらっていない。
サウスゲイトはイングランド・プレミアリーグで活躍している選手を優先的に評価する傾向があるとも言われており、2020-21シーズンまでサンチョはドルトムントでプレイしていた。ブンデスリーガでの結果は見事だったが、サウスゲイトへのアピールは不十分だったのだろう。

そしてサンチョは2021年夏にマンUへの移籍を決断する。移籍金は7300万ポンドとかなり高額で、サンチョとしてはプレミアリーグで結果を残してイングランド代表のスタメンに入りたいとの考えもあったはずだ。

ところが、成績だけを見ればドルトムント時代より明らかに落ちている。マンUでも主力になりきれていないところがあり、昨年10月を最後に代表メンバーからは漏れていた。現状を考えれば、ワールドカップメンバーから落選するのも仕方がない。

SNS上では「サンチョの巻き返しが見たい」、「サンチョは動揺しているはずだ。彼がユナイテッドへ移籍したとき、このカタール大会を1つの目標としていただろう。立ち直れることを願っている」といった意見が出ており、サンチョは2年後のEURO2024へ向けて再出発することになる。

ここまではマンUへの移籍が上手くいったとは言えない状況で、逆襲のサンチョに期待したい。

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