今季のリヴァプールを支える中盤の司令塔 強度と精度を兼ね備えたチアゴの存在感

リヴァプールで存在感を発揮するチアゴ photo/Getty Images

中盤でパスを供給するチアゴ

好調を続けるリヴァプールにおいて今季の中盤で、存在感を放つ男がチアゴ・アルカンタラだ。負傷もあり本調子とはいえなかった加入1年目の昨季に比べ、自身の特長を十分に発揮している。

ユルゲン・クロップ監督のリヴァプールでは運動量や強度の高さを重視され、そういった点をストロングポイントとするMFが多く起用されていた。そんなリヴァプールの中盤で、他選手と同様な強度の高さを披露しつつ、高精度のパスでここまで展開を変えられるチアゴは特異な存在といえるだろう。

中盤からパス精度の高さを発揮し、決定的なシーンを創出しつつ独特なリズムを持って中盤を制することができるチアゴ。近年ボールを保持して攻める形も取り入れているリヴァプールにとっては、非常に強い武器だ。

それが大きく影響していたのが、プレミアリーグ第30節でマンチェスター・ユナイテッドを4-0と下した試合だ。中盤の一角として先発出場すると、80分間のプレイタイムでフィルジル・ファン・ダイクと並び、108本のパスを成功させ、成功率はチームトップの「95.6%」を記録。またロングパスは6本すべてを通すなど、精度の高さを見せてライバルを圧倒した。

また、昨季は見せることができなかった運動量や強度の部分でもチアゴは成長を見せており、今季のデュエル勝利数は「7」。こちらもチームトップの数字であり、献身性も見せるチアゴは唯一無二の存在感を放っている。彼がパフォーマンスを維持できれば、プレミアリーグ優勝にも大きく近づけるだろう。

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