長友VS中山論争に終止符? ベトナム戦で期待される中山雄太の先発起用

日本代表では途中出場からの出番が多い中山雄太 photo/Getty images

これまでは短いプレイタイムに終わっていた

オーストラリア代表に勝利してワールドカップ・カタール大会への出場権を獲得した日本代表。終盤まで0-0と息の詰まる苦しい試合展開だったが、途中投入された三笘薫が2ゴールを決め、カタールへの切符を掴んだ。

これでようやくひと段落付いた森保ジャパンだが、ここから本大会まで約8カ月と思った以上に時間がない。今後はアジア以外の欧州や南米勢との親善試合が組まれることになるが、一つ一つを大事にしなければ本大会までにチームの最適解を見つけることは難しい。

そこでアジア最終予選最終節ベトナム戦は大事になる。すでに日本はカタール行きを決めており、ベトナム戦はテストゲームとして扱うことができる。

今のメンバーで試したいことはいくつかあるが、一つは途中投入の目立つ中山雄太の先発からのパフォーマンスが気になる。これまでの左サイドバックは長友佑都が先発し、オーストラリア戦のように後半途中から中山が出てくるというものだった。オーストラリア戦では26分と短いプレイタイムだったが、その中での守備強度の高さや攻撃時には精度の高いクロスを見せており、彼が先発からフル出場すればどれだけのチャンスを生み出すことができるのかは気になるポイントだ。

また、長友と中山の明確に違う点としては後方でのビルドアップにある。長友が右利きということもあってビルドアップでは内側に受けてしまうことが多く、長友からの展開が非常に少ないように感じてしまう。そのため、組み立てでは長友の左サイドが手詰まりになってしまうことがあり、オーストラリア戦ではセンターバックが無理に前線にロングフィードを送る場面が散見されている。が、左利きの中山であればそういったところのビルドアップはスムーズであり、比較的攻撃回数の少ない左サイドを活性化させることができる。

東京五輪では左SBとしてスタメンで出場機会を得るも、フル代表では長友の牙城を崩せていなかった中山。次節はテストゲームであり、彼の先発からのパフォーマンスに注目だ。

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