コンテが挑む“最大のミッション” トッテナムの新指揮官はエースをどう復活させる

今季ここまでプレミアで1ゴールのケイン photo/Getty Images

ルカクを覚醒させた手腕をスパーズでも

今季はヌーノ・エスピリト・サント監督を迎えてシーズンインしたものの、なかなか結果が出ずにまだ序盤戦の段階で指揮官交代に踏み切ったトッテナム。ヌーノの後を託されたアントニオ・コンテ監督は、就任後の公式戦3試合での2勝1分という成績を残している。新体制のスタートはまずまずうまくいったと言っていいだろう。

しかし、コンテ監督にはまだ大きなミッションが残されている。それは、チーム最大の得点源であるイングランド代表FWハリー・ケインの再生だ。2021-22シーズンはここまでリーグ戦11試合に出場して、いまだ1ゴールの同選手。攻撃の要となるエースを完全復活させないことには、スパーズに上位進出への道は見えてこないだろう。

とはいえ、コンテはストライカーを再生するノウハウを持っているはず。インテル時代の同監督はマンチェスター・ユナイテッドで燻っていたベルギー代表FWロメル・ルカクを獲得し、少ない時間で彼をワールドクラスの点取り屋と評価されるまでに磨き上げた。優れた才能を備えながらも、どこか停滞している。そんな選手の扱いには慣れていると言っていい。ときには衝突することもあるが、コンテは選手本来の能力を引き出すことには長けた指揮官だ。
「ハリーはトッププレイヤーだ。すべての監督が、彼のようなストライカーと契約したいと思っている。今はまだ状態が上がっていなけれど、私は彼と協力していきたい。その特長やクオリティを最大限活かす方法を探っていきたいね。ハリーは間違いなくワールドクラスだ。私は彼の指揮官になることができてとても嬉しい。だから、共に重要なことを成し遂げたいんだ」(英『talkSPORT』より)

そして、コンテ監督も現地時間21日に行われたリーズ・ユナイテッド戦前の会見では、ケインの再生についてこのように意気込みを語っている。本調子へと戻るまでにはもう少し時間がかかりそうだが、徐々に状態は上向いてきている印象のケイン。2021-22シーズンはややスローなスタート切ったものの、はたしてトッテナムのエースは新指揮官の下で以前のような輝きを取り戻すことができるのか。ここからスパーズが逆襲を図るためにも、イングランド代表FWの復活は必須。新指揮官の手腕には大いに期待したいところだ。

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