EURO、W杯躍進のカギを握るのは“ペップ”? 国際大会で結果出す国のある法則とは

彼の指導が少なからずリーグ全体の強化にも繋がっているのだろうか photo/Getty Images

イングランド優勝に期待がかかる

EURO2020のベスト16、イングランド対ドイツの一戦が行われ2-0でイングランドが白星を収めた。この試合ではドイツを有利とする声が多く、イングランドの勝利は少し意外な結果となった。しかし、この勝利は必然だったのかも知れない。

過去の国際大会の成績を振り返ると、スペインが優勝した年はEURO2008、2012、ワールドカップでは2010年の南アフリカ大会だ。ドイツは2014年のW杯・ブラジル大会で優勝を収めている。興味深いことに、ペップ・グアルディオラが監督を務めているクラブが存在する国が、近年は国際大会でも勝っているのだ。

スペインの全盛期である2008年から2012年の間はペップがバルセロナを率いており、W杯・南アフリカ大会を制したスペイン代表の中心選手にはダビド・ビジャ、アンドレス・イニエスタ、シャビ、ペドロ、セルヒオ・ブスケッツ、ジャラール・ピケ、カルレス・プジョルといったバルセロナの中心選手がいる。これはドイツでも同じく、W杯・ブラジル大会でもペップが当時率いていたバイエルン・ミュンヘンのメンバーが主力として活躍している。

そしてEURO2020では、ペップ率いるマンチェスター・シティがあるイングランドが躍進している。前述したスペイン、ドイツのようにチームが機能しているわけではないが、ドイツ戦で先制点を挙げたラヒーム・スターリングやフィル・フォーデン、最終ラインとしてここまで無失点に抑えているカイル・ウォーカーやジョン・ストーンズはマンCで指導している選手だ。実際に彼らはイングランドの主軸となっており、チームの勝利に大きく貢献している。

ペップは、常に時代の先端を走るトップクラブを指揮してきた監督。その指導が、ひいては代表チームの強化にもつながっている可能性がある。なんとも興味深いデータと言えるだろう。

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