ブラジル国内では常にG・ジェズス最優先 なぜフィルミーノの評価は高まらないのか

ブラジル代表に選ばれているフィルミーノ photo/Getty Images

リヴァプールで絶対的な存在だが

ブラジル代表の最前線を務める選手には、得点力はもちろんスター性も求められる傾向にある。2000年以降最もインパクトがあったのは怪物ロナウドで、ロナウドには見る者を魅了する特別なオーラがあった。そう考えると、現在リヴァプールで最前線を務めるFWロベルト・フィルミーノは少しばかり地味かもしれない。

ブラジル代表を指揮するチッチは2月にロシアワールドカップへ連れて行く15選手を事前に発表している。この中にはフィルミーノの名前も入っており、チッチが高く評価していることが分かる。しかし英『FourFourTwo』は、ブラジル国内では常にマンチェスター・シティFWガブリエウ・ジェズスの方が好まれていると伝えている。

ジェズスもプレミアリーグで結果を出しているが、今季はここまで8得点だ。一方でフィルミーノは13得点を記録しており、フィルミーノがW杯本番で先発しても不思議はない。しかしブラジル国内では初戦のスイス代表戦でもジェズスをスタメン起用すべきとの声の方が多いという。
ジェズスはガブリエウ・バルボサとともにネイマール2世候補とも言われ、リオデジャネイロ五輪を制した経験も持っている。フィルミーノもリヴァプールで結果は出しているのだが、スター性ではジェズスの方が上なのかもしれない。フィルミーノはリヴァプールでも守備に泥臭く走っており、純粋なセンターフォワードではないがゆえのストロングポイントを持っている。チッチが評価するのは当然だ。

同メディアはフィルミーノがブラジル国内でプレイした期間が短かったのも人気が上がらない原因ではないかと取り上げており、一方のジェズスはパルメイラスで2シーズン結果を出したうえに世代別代表にも選ばれてきた。フィルミーノがブラジルのサッカーファンから正当な評価を受けていないと同メディアは感じているようだが、チッチはW杯本番でどちらをセンターフォワードで起用するのだろうか。


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