同じ時代に舞い降りたパーフェクトMF
チェルシーで長く活躍し、現在は解説者として活躍するフランク・ランパードが自身にとって最大のライバルだった選手について語っている。
1995年にプロとしてデビューしたランパードは、まず2人の先輩に恐怖心を抱くようになる。英『METRO』によると、その選手とはマンチェスター・ユナイテッドのロイ・キーンとアーセナルのパトリック・ヴィエラだ。何かと激突していたこの2人はランパードにとっても怖い存在だったようで、「キーンとヴィエラを覚えているよ。彼らはアンタッチャブルな存在だったし、ピッチ上では良い意味で私をいじめた。ピッチでは恐怖を感じていたよ」と振り返っている。
その2人の時代が終わりランパードらの世代が主役になり始めると、イングランド代表での盟友がライバルとして立ちはだかるようになった。リヴァプールでプレイしたスティーブン・ジェラードだ。何でもできるMFとしてランパードとジェラードは似た特徴を持つ選手で、たびたび比較されてきた。ランパードもジェラードのことを最もタフなライバルだったと認めている。
「ロイたちの時代が終わると、ジェラードやスコールズ、ヤヤ・トゥレらだ。ただ、何年にもわたっての継続性や、彼が全てを持っていたことからジェラードが最もタフな相手だったと言えるね」
代表ではなぜか機能しないとも言われたが、ジェラードとランパードは黄金世代を引っ張る存在でもあった。その2人はクラブではライバル関係にあり、何度も好勝負を演じてきた。これほどの実力を持つMFが同じ時代に激突するのも珍しいケースと言えるだろう。