ドイツは18歳の神童FWをどう育てる U-21でハットトリックのムココこそ未来のA代表エース候補だ

U-21ドイツ代表で結果を残すムココ photo/Getty Images

世代別代表では手がつけられず

今季はブレーメンよりFWニクラス・フュルクルクが加入したこともあり、ドルトムントでは18歳の神童と期待されるFWユウスファ・ムココになかなか出番が回ってこない。

センターフォワードではセバスティアン・ハラーもおり、フュルクルクとハラーの2人は強力だ。今季ここまでムココの出番は全コンペティション合わせても66分に留まっており、ドイツ期待の神童はやや伸び悩んでいるところがあるかもしれない。

ただ、この世代で特別な選手であることは間違いない。現在はU-21ドイツ代表にも選出されているが、行われているU-21欧州選手権予選では9月12日のコソボ戦で2ゴール、今月13日のブルガリア戦ではハットトリックを記録。
まだ18歳ではあるが、U-21のカテゴリーでは9試合で11ゴールと量産体制にある。

ブルガリア戦後にムココはU-21でのプレイに関し、「チームメイトはペナルティエリアに位置する僕を常に探してくれていて、欲しいボールをくれる。ストライカーはそれを決めないといけない。今日はそれができたね」と充実感を口にしている(『Transfermarkt』より)。

ドルトムントでは我慢の時間が続きそうだが、ムココはセンターフォワード不足問題に悩むドイツサッカー界にとって貴重な未来のエース候補だ。まだ18歳と焦る必要はないが、ムココの育成はドイツサッカー界が何としても成し遂げなければならないミッションだろう。クラブシーンでどう育てていくのか注目される。

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