広島を3度のJ1制覇へ導いた“功労者”ミキッチ、今季限りで退団「さまざまな葛藤があった」

広島を9年間支えたミキッチ photo/Getty Images

広島で9年間もプレイしたミキッチ、現役続行へ

J1のサンフレッチェ広島は13日、クロアチア人MFミハエル・ミキッチとの契約期間満了に伴い、来シーズンの契約を更新せず、今シーズン限りで退団することが決まったと発表した。

現在37歳のミキッチは、2009年にクロアチアの名門ディナモ・ザグレブから広島へ移籍。加入初年度からJ1で25試合に出場し、主力として活躍した。そして2012年と2013年の連覇、さらに2015年と、3度のJ1制覇に貢献している広島の功労者。9年間でJ1通算221試合に出場し、8ゴールを記録していた。

そんなミキッチはクラブの公式サイトを通じて「私、ミハエル・ミキッチは2017シーズンをもちましてサンフレッチェ広島を退団することを決断しました」と報告した上で「今回の決断に至るまでにさまざまな葛藤がありました。その中で自分自身に問いかけた結果、まだ現役としてプレイできる自信があり、自分を戦力として必要としてくれるチームがある限り、そのチームのために全力で走り続けたいという気持ちが強くありました」と心境を明かした。
そして「振り返れば、在籍した9年間はとても充実していました。ペトロヴィッチ、森保監督という素晴らしい指導者の下、才能豊かな選手達と共に魅力的なサッカーで3つのJ1タイトル、2回のFIFAクラブW杯出場など、最高のキャリアを築けたことは忘れられない思い出です」と広島生活を振り返りつつ「残念ながら、来シーズンは広島でプレイすることができなくなりました。そして、現在のチーム状況でプレイでチームを助けることはできないかもしれません。しかし、残り3試合、J1残留に向けて、自分にできることを全て捧げたいと思います。最後の最後まで厳しい戦いになるとは思いますが、我々選手は全力で戦います。皆さまの熱い声援をよろしくお願いします。9年間、ありがとうございました」と綴っている。

なお、11月22日にホームで行われる第33節FC東京戦後に、ミキッチ本人からサポーターへ直接挨拶をする予定となっているとのことだ。

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